Once Bitten,Never Shy~言わずに死ねるか!~
日々の出来事言いたい放題。毒適量。
超極私的2005年BEST~音楽編~
 不作だった映画と比べ、音楽については2005年はなかなか充実した1年だったと思う。そんな中で例年同様(2004年のBESTはこちら)最優秀バンド、最優秀アルバム等を選出する。

BAND OF THE YEAR

JUDAS PRIEST
 2005年は、まさにMETAL GOD復活!の年だったといっても過言ではない。1990年に発表した「PAINKILLER」の当時のメンバーによる再結集。この15年の間にはバンド及びメンバーを巡る様々な出来事があったわけだけど、それらをリセットし、そして"HMとは何か?"という問いに対する答を見事にアルバムとライヴ・パフォーマンスを通じて我々HMファンに提示してくれた、そのことが嬉しい。勿論、メンバーの年齢的なこともあり(HMをやるということは、想像以上に肉体と精神を酷使するのだ)、あと何年このバンドを観ることができるのかはまったくもって分からないが、それでも再結成ACCEPTのように一度限りではない、バンドの未来を感じることのできる今回の再結集は賞賛して然るべきである。

ALBUM OF THE YEAR

judas.new.jpg

01.JUDAS PRIEST/ANGEL OF RETRIBUTION
 JUDAS PRIESTが黄金期のメンバーで再結集して発表したこのアルバム、ロブ脱退後のJUDAS PRIESTの音楽性と、ロブがHALFORDでやっていた音楽性とが上手い具合に融合、昇華し、JUDAS PRIESTらしさが見事に発揮されているアルバムとなった。ヘヴィでメロディアスで決して古臭くなく、今の時代のHMとは何か?という問いに対する明快な回答はここにある。これぞHM!

haveaniceday.jpg

02.BON JOVI/HAVE A NICE DAY
 個人的には問題作だと思っている前作「BOUNCE」から約3年。今回のニューアルバムは、「そうそう、こういうのが聴きたかったんだよ!」と、思わず膝を叩いて喜んでしまう、"まるでBON JOVI!"な、ファンが彼らに求めているBON JOVIの理想像がぎっしりと詰め込まれた傑作アルバムだった。キャッチーでフックのある、捨て曲なしの楽曲が満載。アルバム全体の流れもメリハリがあって、何度聴いても飽きることはない。やっぱりBON JOVIはこうでなくちゃね。4月の来日公演は、万難排して駆けつけるべし。

angela.one.jpg

03.Angela Aki/ONE
 JUDAS PRIESTの年であった2005年は、同時にアンジェラ・アキの1年でもあった。2003年の6月に彼女の音楽に出会い、そこに大いなる可能性を見出し今までコッソリとサポートしてきていた彼女が、満を持してリリースしたミニアルバム。オリジナル3曲と単なる訳詞ではなくあらためて彼女自身の手によってオリジナルの日本語の歌詞を乗せたカバー3曲。今まで彼女をサポートしてきたことは決して間違っていなかったということを実感する、余計な装飾は一切除いたピアノの弾き語りというシンプルな構成で、彼女の卓越した歌唱力、表現力を堪能できる1枚だ。因みにこのアルバムは、HMVの年間チャートのインディーズ・ポップス部門で堂々の第1位を獲得している。

dt.ctavarium.jpg

04.DREAM THEATER/OCTAVARIUM
 現代のプログレHMの最高峰、DREAM THEATERのニューアルバムは、今まで同様の超絶技巧を楽しめるだけでなく、歌モノにシフトしたか!?と思わせるくらいジェイムズ・ラブリエのVo.が冴え渡る歌メロが素晴らしい好盤だ。このアルバムを引っ提げて今月行われる来日公演が非常に楽しみだ。

marsvolta.jpg

05.THE MARS VOLTA/FRANCES THE MUTE
 このアルバムの音楽性については一言で言い表せない。HMでありプログレであり、ハードコアであり、そこにラテン・フレイバーが撒き散らされ、混沌としたパワーをもって聴き手の心を揺さぶるとんでもない作品だ。組曲で構成された5曲77分という大作でありながら、長さをまったく感じさせることなくラストまで一気に突っ走る、これまた傑作。

SONG OF THE YEAR

angela.home.02.jpg

Angela Aki/HOME
 アンジェラ・アキの待望のメジャー・デビュー曲であり、おそらく2005年に一番聴いた曲。この曲はデビュー前からライヴにおいて演奏されており、私が初めてこの曲を耳にしたのは2004年12月。人前でこの曲が披露されたのはこのときが初めてだったのではないかと思われる。そのときのライヴは明らかにリハ不足で、完成度という点では決して満足のいくライヴではなかったが、それでもこの楽曲についてはメロディー・ライン、心に染み入る歌詞が非常に印象的で、この人は素晴らしい楽曲を生み出したなと思ったものだ。その後もライヴの回数を重ねるごとに深みを増していき、聴く度に自分の"HOME"に想いを馳せてしまうこの曲がメジャー・デビュー曲となるのは必然であったのだろう。

BRIGHTEST HOPE OF THE YEAR

Angela Aki
 私の中ではもう彼女は"新人"とはいえないのだけど、無事にアルバムがリリースされ、メジャー・デビューを飾ったということで、ようやくスタートラインに立ったことに対して。2006年はメジャー第2弾シングル「心の戦士」がリリースされ、その後の「FFⅫ」の挿入歌"Kiss Me Good-Bye"、そしてアルバムのリリースと、真の意味での"勝負の年"になるだけに、その動向からは目が離せないし、引き続きサポートしていきたい。

LIVE PERFORMANCE IN JAPAN

JUDAS PRIEST(2005/5/18@武道館)
 東京においてはJUDAS PRIESTは武道館2Daysだったが、やはり復活した姿を最初に目の当たりにした武道館初日公演を。武道館の2階スタンド上段までぎっしりと埋まった観客の大歓声。オープニングの"The Hellion"~"Electric Eye"からアンコール・ラストの"You’ve Got Another Thing Coming"まで全身全霊を傾けて徹頭徹尾HMをプレイするオヤヂたち(爆)。50過ぎのオッサン連中がどうしてああまでカッコ良く見えるのだろう?確かにロブ・ハルフォードのVo.はフェイクしまくりで、高音がほとんど出ていなかったかもしれないけれど、こうやって彼らがこうしてまた武道館でプレイしたことに価値がある。日頃のモヤモヤはすべて忘れ、爽快な疲労感の残る理屈抜きで"これぞHM"なライヴだった。

THUNDER(2005/07/03@CLUB CITTA')
 再結成後ようやく来日を果たした彼ら。彼らのライヴは常に楽しい"Fun"で一杯のもの。そして何があっても乱れることのないダニー・ボウズの完璧なVo.とバンドとしてのまとまり、そして観客との一体感。終演後いつも笑顔で会場を後にすることのできる稀有なバンドだ。特にCLUB CITTA公演2日目のこの日はセットリストも前日以上に満足のいくもので、アンコール・ラストでTHE WHOの"Pinball Wizard"を持ってくるあたりがやっぱり"ブリティッシュ"なんだよね~。今年2月に再来日公演を行うので、楽しいライヴを味わいたい人は是非とも足を運んでもらいたい。曲を知らなくても絶対に満足できるはずだから。

 こうして2005年を振り返ると、やはりかなりの充実振りだったと思う。今年もそれ以上に素晴らしい音楽に出会えることを願っている。
スポンサーサイト
超極私的2005年BEST~映画編~
 2005年の劇場鑑賞作品は109本。2003年以来の100本超えとなった(その鑑賞リストはこちら)。

 例年なら、ここで最優秀作品、最優秀監督、最優秀主演男優・女優などを選出するのだけど(2004年のBESTはこちら)、正直なところ、2004年の「KILL BILL Vol.2」のような飛び抜けた作品がなかったこと(ま、あれは例外なんだけどさ)、ああいう作品じゃなくても、観終わったときは「面白い!」と思ったものの、後々まで糸を引くような、何度も繰り返して観たいと思う作品は正直なところほとんどなかったと言ってよい。印象に残った作品としては「ネバーランド」、「復讐者に憐れみを」、「大統領の理髪師」、「海を飛ぶ夢」、「インファナル・アフェアⅢ 終極無間」、「ウィスキー」、「Dear フランキー」、「バットマン ビギンズ」、「運命じゃない人」、「ヒトラー~最期の12日間~」、「メタリカ:真実の瞬間」、「リンダ リンダ リンダ」、「亀も空を飛ぶ」、「シン・シティ」、「ベルベット・レイン」、「SAW 2」、「NOEL」、「ある子供」等々列挙することはできるのだが、これらにしても"帯に短し襷に長し"で、決して"これが2005年のBEST作品だ~!"と自信を持って断言することができる作品ではなかった。それと同時に俳優や脚本にしても、絶対的な印象、存在感を感じることのできるものがなかったのも寂しいところだ。それだけ個人的には不作の年だったんだな~という思いを強くしている。

 というわけで、映画に関しては2005年は最優秀作品、最優秀監督、最優秀主演男優・女優、最優秀助演男優・女優、最優秀脚本のいずれも"該当者なし"という扱いにさせていただく。

 もっとも、2005年は個人的な理由で映画よりも音楽に対する熱意の方が大きくて、映画について文章を書こうという気があまり起こらなかったこと、日常ある方面の文章を書くという仕事をしていて、内容は全然違うのだけど、とにかくそちらの方で神経をすり減らしていて、プライベートでまでパソコンに向かって文章を書くということが些か苦痛に感じられてしまったということも大きいのだけど。レビューを書くという作業を通じて、鑑賞した作品について思い出したり感動が蘇ってきたりするのだけど、結局そういった作業をすることができなかったことも印象に残る作品がほとんどなかったという結果を助長する一因になったのかもしれない。

 とはいえ、2005年は、初めて参加した函館港イルミナシオン映画祭において、素朴な手作りの映画祭という、イベントの原点を思い出させてくれる出会いがあったことは私の中では非常に大きくて、映画ってやっぱり楽しいんだよな~と再認識することができたので、2006年はまた気持ちをリセットして楽しく映画鑑賞をしたいと思う。