Once Bitten,Never Shy~言わずに死ねるか!~
日々の出来事言いたい放題。毒適量。
オリバー・ツイスト
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「涙のあと 幸せはやってくる。」
お楽しみ度 ☆☆☆☆

 「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督が、同作品のスタッフを再集結させてチャールズ・ディケンズの原作を映画化したスケールの大きい作品だ。今回も、CGに頼ることなく大規模なオープン・セットを建設し、19世紀のロンドンの街並みを見事に再現している。

 私はディケンズの原作未読につき、原作と比較してどうかということは言えないのだけど、天涯孤独の孤児オリバー少年が変転する数奇な運命に翻弄されながらも、健気に一生懸命生きようとする姿は印象深いものがある。オリバー少年を演じたバーニー・クラークの上手さなんだろう。それにしても、フェイギンに拾われるまでは、彼の周りには悪意ばかりが蠢いているような気がしたな~。

 でも、私は彼よりも彼の周りのキャラクターが魅力的、印象的だと思った。特に少年スリ団のボス、フェイギン。彼って一応"悪"の設定なんだろうけど、オリバー少年に見せる優しさや、彼以外にも行き場のない少年たちを世話したり、キレキャラのビルにはちょっと口答えできなかったり、何とも憎めない感じだ。それだけに、ラストで独房に入り、精神が錯乱した状態でオリバー少年と対峙するシーンは、チョッピリ哀しくなった。

 あと、↑で"キレキャラ"と書いたビルね。こちらは典型的な悪役。自己の保身、激情のために愛人のナンシーに手をかけるわ、その後に逃亡してボディガード犬として常に連れていたブルズアイが邪魔と見るや、それすらも殺そうとする冷酷さ(このときにブルズアイ役の犬がマジでビビッてるように見えたのがスゴイ。実はこの犬が一番の芸達者かも(笑))。でも、そのしっぺ返しとしてブルズアイが隠れ場所まで警察を誘導してきて、散々この作品中で語られた絞首刑同然の最期を迎える自業自得さよ。

 その他オリバー少年を救おうとして哀しい末路を辿るビルの愛人ナンシーや、オリバー少年の純粋さを見抜いて彼を引き取り育てようとするブラウンロー氏なども、オリバー少年に対する想いが伝わってきた。きっと、オリバー少年に引き寄せられるような魅力を感じていたのだろうな。

 そして、キャラ以外に一番印象深かったのが、雨のシーンがとても多かったこと。やっぱりここはロンドンなんだよって思ひましたです。

2006/01/29@TOHOシネマズ府中
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観ないで死ねるか!~2006年劇場鑑賞作品一覧1月編~
 従来の映画blogをこちらに統合して、劇場での鑑賞作品のリストを月ごとにアップしていきます。気が向いたもの、これについてはレビューを書きたい!と思った作品については、適宜レビューをアップしていきます(作品タイトルが赤字になっているものは、レビューにリンクしています)。

006 オリバー・ツイスト ☆☆☆☆ 1/29@TOHOシネマズ府中
005 あおげば尊し ☆☆☆☆★ 1/25@シネスイッチ銀座
004 カミュなんて知らない ☆☆☆☆★ 1/22@ユーロスペース
003 スタンドアップ ☆☆☆☆ 1/14@TOHOシネマズ府中
002 キング・コング ☆☆☆☆★ 1/7@TOHOシネマズ府中 
001 秘密のかけら ☆☆☆☆ 1/6@シャンテシネ
Angela Aki@丸ビル マルキューブ(2006/01/25)
 アンジェラ・アキ、待望のメジャー第2弾シングル「心の戦士」の発売のプロモーションの一環として、大阪と東京の2箇所で行われるフリーライヴ。20日の大阪@心斎橋でのライヴには、なんと2,000人あまりのお客さんが訪れたというのだから恐れ入る。ということは、ここ東京も、もの凄いことになるのではないか、会社休むか早退しなきゃマズイかも、なんて心配していたのだが、東京会場となる丸ビル1Fのイベント・スペース、マルキューブではよくこの手のイベントが行われているようで、結局当日の朝9時から整理番号付の整理券が先着400名分配付されることになった。事前に丸ビルに問い合わせしたところ、整理券がなくても3Fの吹き抜けのフロアで観覧することはできるというので、最悪の場合はそちらでもまあ問題ないだろうとアンジェラ仲間たちと話しつつ、各々の都合で整理券Getできた人は特別観覧エリアで、そうでない人もそれぞれの場所で観て、あとで合流ね、ってことにした(整理券はひとり1枚の配付ということだったので)。

 そしてライヴ当日。会社の昼休みに丸ビルに問い合わせしたら、まだ整理券は残っているというので、ダッシュで丸ビルへ行って、無事164番の整理券をGet。この時間でこの番号、大阪の状況を考えるとチョット整理券のはけ具合が今イチでないか?などと思ったが、どうやら18時過ぎにはすべての整理券がはけたようだ。

 そして指定された集合時間に丸ビル外の集合場所へ行くと、いるわいるわ、お客さんが。その中には、無事に整理券をGetできたアンジェラ仲間の姿も。しかしまあ、やっぱ外で並ぶというのはさすがに寒いし、この細い身体には堪える。スーツの上にダウンコートを羽織っていたけど、それでもツライ。しかも入場が少し遅れているようで、一時はどうなることかと思ったが、それでもスタッフの手際のよい対応のおかげで、不快に思うこともなく済んだのが幸いだった。

 そうこうしているうちにようやく列が動き、会場の中へ。丸ビルへ問い合わせたとおり、50席ほどの椅子席が用意され、早い整理番号の人はそちらへ、そして柵で区切られたその後ろが立ち見観覧エリア。上手い具合に立ち見観覧エリアの中央3列目辺りに潜り込むことができた。しかも、私の前には背の高い人とかがおらず、まったく視界を遮られることなくステージを観ることができる。でも、きっと私の後ろにいたお客さんは、こんなデカイのが前にいてよく観ることができなかったでしょうね。申し訳ありませんね(汗)。

 ステージ上にはグランドピアノ。後方にはそれほど大掛かりではないがライティングも用意されている(演奏中は、このライティングが効果的に使われていた)。開演前のBGMはシングル「心の戦士」がずっと流れていた。このときには、ステージを取り囲む3Fの観覧スペースもお客さんで埋まっている。大阪の2,000人には敵わないけど、それでもかなりの数のお客さんだ。アンジェラを目当てに来た人、通勤帰り、買い物途中に足を止めた人などそれぞれだろうが、たまたま足を止めた人なんかは、これから始まるアンジェラのパフォーマンスにぶっ飛ぶだろうなと、心の中で思わずニヤリ(笑)。

 開演予定時刻を少し過ぎ、ふと後ろを振り返ると、後方のエスカレーターから左手にミネラルウォーターのペットボトルを持ったアンジェラがひとり下りてくる。つうか、前後にスタッフがいるわけでもないし、その辺のオネェちゃんが普通にエスカレーターに乗ってるようにしか見えないんですけど(笑)。そんな彼女の姿を認めたお客さんの間から早くも歓声と拍手が。今日のいでたちは昨年12/28のWinternet TVで着ていたものと同じ山吹色のパーカーにグリーンの文字で(多分)"810"とプリントされたホワイトのTシャツ、ブラックデニム&コンバースだ。

 ライヴ前にMC担当の船守さちこさんとアンジェラの軽いトークの後(お客さんの多さに「ちょっと緊張してます。」と言いつつも、船守さんの「緊張をほぐす方法は?」の問いに「歌うことです。」と答えるあたり、この人、ホントに歌うことが好きなんだな~と思わずにはいられない。それと同時に「だったらさっさと歌わんかい!」などと心の中で軽く突っ込んで見たりして(笑))、いよいよライヴの開始だ(それにしても、いつもながら長い前置きだな(苦笑))。1曲目は"Rain"。「ONE」収録曲の中でも特に人気の高いこの曲をオープニングに持ってくることで、今日初めてアンジェラの生の歌声を聴くお客さんにもインパクトを与え、一気に彼女の世界に引きずり込もうという狙いがあったのかは定かではないが、この選曲は妥当だ。さながら"挨拶代わりの一発"といったところか。

 アンジェラのVo.は伸びやかで、円熟味と風格すら感じられる。もうね~、ここまで安定してると安心して聴いていられる。でも、その分ちょっとやそっとのことでは驚かなくなって、アンジェラ・アキというミュージシャンに求めるレベル、ハードルがドンドン高くなっていきそうで怖いんですけど(笑)。

 2曲目は「心の戦士」のカップリングの"空はいつも泣いている"。この曲は初めてCDで聴いたときからバッキングのピアノのリズムと後半のドライヴ感が気に入り、早くライヴで聴きたいと思っていたんだけど、思ったとおりカッコいい。で、最後のヴァースのピアノの鍵盤を滑らすように「ピロロ~ン」って鳴らすところが結構ツボで、ライヴでもその部分をしっかりと再現してくれたのが嬉しかったな~。思わずニンマリ。

 3曲目はイントロを弾きながらの曲紹介から"TODAY"へ。私は決してスマパン世代ではないので、アンジェラがこの曲を"青春の一曲"とする気持ちを理解できるわけではないけれど、オリジナルの素材を活かしながらも曲に新たな生命を吹き込み、まったく新しい楽曲へと昇華させたそのセンスに脱帽していただけに、生で聴くこの曲、やはり心に響くものがある。

 3曲が終わってようやくMCタイム。ほとんどのお客さんが身じろぎもせずに彼女の歌唱に聴き入っていただけに、ようやくここでその緊張が解けたようにホッとした雰囲気となる。一見お客さんの反応が小さいように思えるが、それは間違いなくほとんどのお客さんが彼女の歌声に圧倒されているから。単なる"ノリ"だけのミュージシャンではないということ。それは仙台でのインストア・ライヴでも感じたことだ。アンジェラのパワーに負けないように、こちらも真剣勝負。彼女の歌と真剣に対峙するには、こちらもそれに負けないだけの力が必要なのかも知れない。

 MCでは彼女のことを初めて知ったお客さんにも自己紹介の形で徳島で生まれ育った自らの生い立ち(既にファンの人には当然のことでも、より広く自分のことを知ってもらう上でも実はこういうのってとても大切なこと)、このルックスと阿波弁、最近では何故か"キョーレツ"って言われること(笑)、"心の戦士"についてどんな想いで生まれた曲かなどを語り、いよいよピアノの「ジャン!」ってフレーズに続いて"心の戦士"だ。1年程前に青山の小さなライヴハウスで新曲ということで初めてこの曲を聴き、サビメロのキャッチーさに耳を奪われ、またいつか聴きたい、と思っていたこの曲が、こうやってオフィシャル・リリースされ、聴きたいときにはいつでも聴けるというのはとても嬉しい。今後もライヴの定番曲となっていくのだろう。ただ、今回も中間部を省いたショート・バージョンだったのが残念。いつかフルで、バンド・バージョンでこの曲を聴きたい。

 そんな"心の戦士"演奏後の余韻を残したまま、アンジェラの囁くような「きすみぃぐっばい」(意識的に日本語英語っぽい発音にしてるみたいだな(笑))という言葉から3月発売予定の"Kiss Me Good-Bye"の英語バージョンが繰り出される。大阪でも披露されたというのは耳にしていたが、てっきり公の場で披露するのは2/18の「ファイナル・ファンタジー・オーケストラ」が最初じゃないのかなと思っていただけに、これは嬉しい驚き。出し惜しみせずに大判振る舞い。今日集まったお客さんは得したね。

 そして、いよいよラストの曲になるわけだが、アンジェラ自身、「いつもこの曲で終わっているから、たまには違うセットリストにしようかとあれこれ考えたんだけど、やっぱりこの曲が最後にくるのが一番しっくりくる。」という趣旨の言葉。それでいいんだよ。たとえお約束だとしても、この曲を聴かなきゃ帰れない、ライヴを大団円に持っていくための曲があるというのは、絶対に強い。言うなれば、BON JOVIの"Livin' On A Prayer"やGREAT WHITEの"Rock Me"、Y&Tの"Forever"のような感じか(スイマセン、一部の人にしか分からない例えで(汗)。それじゃあ、DEEP PURPLEの"Smoke On The Water"、鬼束ちひろの"月光"という例えじゃダメ?)。"HOME"を聴いて家路に着き、それぞれの"HOME"に帰る。それでいいじゃん。私は、よっぽどの曲が生まれない限りは、この曲はライヴでは常に本編ラストかアンコールのラストを飾って欲しいと思っているから。というわけでラストの"HOME"、やっぱりこの曲を聴くと、心の平穏を取り戻すことができる。後世まで歌い継がれるべき名曲だと思わずにはいられない。

 こうして無事にパフォーマンスを終えた後、再び船守さんとのトーク。今後の展望としてのアルバムのレコーディング、そしてワンマンツアーも計画中とのことで、いつも少ない曲数なので、ワンマンツアーでは15曲くらい演りたいとのことだが、15曲などと言わずに20曲でも30曲でも演ってくださいな(笑)。それに続いては握手会だ。大阪同様あらかじめ直筆サインのしてある「心の戦士」のジャケットを直接アンジェラが手渡ししての握手会。これは正解。ここまでの集客になったら、いちいちその場でサインなどやっていたら収拾がつかなくなるし、単なるカードではなく、「心の戦士」のジャケットにサインということで、歌詞カードを見るときも自分が買って持っている歌詞カードを見て、サイン入りのやつは保存用とできるから、実はお得なのでした。それを貰うために整然と並ぶお客さんもすごいし、キッチリと仕切る会場スタッフもスゴイ。大きな混乱もなく最後まで終わったのは、礼儀正しいお客さんと運営するスタッフの手際のよさも一因だったわけで、この点は特筆しておきたい。

 因みに握手会で並んでいるときにたまたま通路に船守さんがいたので声を掛けて少しおしゃべりをさせてもらったのだけど、彼女も生まれは大阪だそうで(苗字からきっと関西生まれだと思ったんだ(謎))、それじゃあ阿波弁&関西弁の"オバチャン・トーク"が盛り上がるのも当然だよなと、妙に納得したのでした(爆)。

SET LIST
01.Rain
02.空はいつも泣いている
03.TODAY
04.心の戦士
05.Kiss Me Good-Bye(英語バージョン)
06.HOME

本日までのお買い物>BLACKMORE'S NIGHT 「VILLAGE LANTERNE」、THE SMASHING PUNPKINS 「ROTTEN APPLES THE GREATEST HITS」(以上CD)、DREAM THEATER 「WHEN DREAM AND DAY REUNITE」、METALLICA 「SOME KIND OF MONSTER」(以上DVD)
Angela Aki/「心の戦士」(2006/01/18)
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 アンジェラ・アキ、待望のメジャー第2弾シングル。タイトル・トラックとなる"心の戦士"は、既にライヴでも演奏されていて、ファンの間でも人気の高い楽曲で、インタビューやライヴのMCでは、くじけそうになったとき、自分の中のもうひとりの強い自分に呼びかける応援歌だと語られている、強いメッセージ性を持った楽曲だ。日常の中での"戦い"(恋愛と置き換えてもいいように思える。これって実はラブ・ソングという気もするな)において、現実、そして弱い自分を受け止めた上で立ち上がり、進んでいくとでも言えばいいのだろうか。

 ライヴでのピアノの弾き語りとはまた違う、ストリングスを効果的に使ったバッキングが全体に奥行きを与え、バンドがアンジェラのピアノと上手く組み合わさって力強さを生み出している。アンジェラのVo.も同じように力強く、そして伸びやかだ。
 
 2曲目の"空はいつも泣いている"は、バッキングのピアノのリズムとベース、ドラムのバトルっぽい雰囲気、そして後半のドライヴ感が気に入り、一聴してすぐにライヴで聴きたいと思った。最後のヴァースのピアノの鍵盤を滑らすように「ピロロ~ン」って鳴らすところがかなりのツボ。

 3曲目の"TODAY"は、恒例のカバー曲。今回はSMASHING PUMPUKINSのヒット曲をもってきた。どうやらこのバンド、この曲は彼女の"青春の一曲"、"青春のバンド"らしい。スマパンといえば、2004年の"金返せ映画"「スパン」で、元メンバーのビリー・コーガンがIRON MAIDENの名曲"Number Of The Beast"を聴くも無残な形にしやがったということで、かなりムカついたんだけど(結構根に持つタイプなので(爆))、それはそれとしてこのバンドのベストアルバムを買ってみたが、やはり私のタイプではないな~。で、"TODAY"はオリジナルはギターをメインにグルーブ感のあるサウンドで、歌詞からは厭世的な印象を受けたのだが、アンジェラのバージョンはピアノをメインに、"汚れた昨日"、"新しい明日"、自分を許すことができた今日"と、明日への希望というか、非常にポジティブな印象を受ける。バッキングのサウンドや歌詞の内容といい、オリジナルの素材を活かしながら、楽曲に新たな生命を吹き込み、まったく新しい楽曲へと昇華させたそのセンスに脱帽だ。個人的には贔屓目かもしれないが(笑)、アンジェラのバージョンの方が好きだな。

 そして4曲目にはボーナス・トラックとして、フェイ・ウォンが歌った「FFⅧ」の挿入歌"Eyes On Me"が収録されている。オリジナル未聴なので比較はできないが、ピアノだけをバックに優しく歌い上げるアンジェラの歌声は非常にナチュラルで、ス~っと心の中に入り込んでくる。もっとも、優れた楽曲、Vo.ではあるけれど、以前のコメントにも書いたように個人的には「FFⅫ」とは切り離して"心の戦士"単体で評価してもらいたいと思っているだけに、この曲を収録したことについては100%肯定するつもりはない。ただし、戦略的にはありだし、次のシングル「Kiss Me Good-Bye」には"Kiss Me Good-Bye"の日本語、英語両方のバージョンが収録されるようなので、だとするとこの曲の入り込む余地はないわけだから、収録するとしたら今回しかなかっただろう。それ故ファンに対する、まさしく"Bonus Track"なわけだ。

 次作「Kiss Me Good-Bye」がヒットするのはある意味約束されていると言っても過言ではないので、"HOME"の勢いをどのように持続させて次に繋げるかという点で、今回のシングルが"勝負作"になると踏んでいたが、精力的なプロモーション活動とここに収められた優れた楽曲のおかげで、見事に結果を出した。1/30付オリコン・シングルチャート初登場13位、そして売り上げ枚数も一説には13,000枚とも15,000枚とも言われている「HOME」の売り上げ枚数に匹敵する数字を発売一週目で叩き出した。新人アーティストとしてはこれは実はもの凄いことで、ここで生まれた流れは間違いなく大きなうねりとなって、音楽シーンを飲み込んでいくことだろう。これからの彼女の活動からますます目が離せない。

収録曲
01.心の戦士
02.空はいつも泣いている
03.TODAY
04.Eyes On Me(Bonus Track)
あおげば尊し
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「父は黙ったまま、私たちに最後の授業をする。」
お楽しみ度 ☆☆☆☆★

 いつかは訪れる"老い"、そして肉親の"死"。それをどのように向き合うのか、そしてどのように受け止めるのか。そもそも私たちは人間の"死"というものを本当に理解しているのか。余命幾許もない自分の父親を在宅介護して看取ることにした主人公の光一、それをどう受け止めたらいいのか困惑する姿、自分が担任するクラスの少年に「何故死体を見ちゃいけないの?」と訊かれて満足に答えられない彼の姿は、もしかしたら我々の象徴なのかもしれない。

 そんな彼のと彼の家族、そして自分の父親の死を受け止められなかった田上少年、そんな彼に自分の父親の姿を見せる光一、光一の父親の姿に自分の父の死を重ねる田上少年。非常に淡々とした描写ながらも"死"と向き合うことについて考えさせられる。

 私は田上少年の姿に自分の祖父の死のときの自分を重ねてしまった。ちょうど彼と同じ小学校5年生のときに父方の祖父が亡くなった。そのとき、田上少年と同じでそれをどう受け止めたらいいのか分からず、その一方で葬儀で棺に花を手向けるときに怖くて正視できなかった。それ故彼の気持ちが痛いほど分かり、彼が光一の父親の手を握りながら泣くシーンに、かなりの感情移入をしてしまった。

 そして、ラストシーンで流れる"あおげば尊し"。厳格で頑固一徹の光一の父親の生き様が実はここに集約されていたのかもしれない、と思うと、どうにもこうにも涙が止まらなかった。

 主演の光一を演じるのは、これが映画初主演となるテリー伊藤。いつもテレビ番組で見る彼とはまた違う、抑制の効いた演技で"死"に向き合うこととはどういうことなのか、困惑、戸惑いを感じながらも模索する姿を好演している。また、光一の父親役の加藤武も、ほとんどセリフのない末期がんの老人の難役を存在感たっぷりに演じているし、光一の母親役を演じる「サザエさん」のオフネさんの声優でもお馴染みの麻生美代子も、夫を献身的に介護する妻を出しゃばらないけど印象的に演じているのが素晴らしい。さらには、光一の妻を演じる薬師丸ひろ子も、既に自分の父親を亡くし、義父の"死"についてもある意味冷静に、だけどしっかりと向き合おうとする姿が印象的だ。

 決して派手ではない地味な作品だが、いろいろと考えさせられ(私自身、未だその答えは見つけられていない)、胸に迫るものがある素晴らしい作品だと思う。

2006/01/25@シネスイッチ銀座
カミュなんて知らない
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「<理由なき殺人時代>のリアルって何?」
お楽しみ度 ☆☆☆☆★

 新装なったユーロスペース、そのオープニング作品として選ばれたのが、去年のカンヌ国際映画祭にも出品され、日本でも去年の東京国際映画祭にて上映されたこの作品だった。場所は渋谷のラブホ街に面したところ、O-EASTやDuo Music-Exchangeなどのすぐそば。ユーロスペースが入るビルにはQ-AX(1/28オープン)なども入っていて、さながらミニシアター系のシネコンという趣。Q-AXや1Fのカフェのスペース部分はまだ工事中で、私が行ったときも資材搬入なんかをやってました。だからかな、3Fのユーロスペースのロビーが肌寒かったのは。でも、壁に過去ユーロスペースが配給した作品のチラシがダ~っと貼ってあるのは面白い。

 長い前置きはさておき(苦笑)、この作品は、大学のワークショップにおいて、2000年5月に愛知県で実際に起こった高校生による主婦殺害事件(「人を殺す経験をしたかった。」という動機で世間を騒がせたのが記憶に新しい)をモチーフにした映画を撮る大学生たちの群像劇と劇中劇、そこから虚構と現実の狭間を衝撃的に突きつけるクライマックスに至るまでを、見事な描写で描いた衝撃作だ。

 上記の"群像劇"で描かれる"今どき"の大学生たちの姿。映画撮影に打ち込みながら、犯人の高校生の心理に関する意見をぶつけ合うだけでなく、映画通っぽい会話、恋愛(吉川ひなのがハマりすぎてコワいんですけど)、就活、いっぱいいっぱいで自分の周りしか見えていなかったり、エネルギーと同時に色々な意味での"若さ"が垣間見えたりして、この作品って、ある種の"青春映画"でもあるのかもしれないとも思う(久田が恋人が山に行っている間に2人の男とキスをしたと告白したとき、松川のことは決して口にしなかったシーンがとても印象深い)。それと、学生だけでなく、妻を亡くした彼らの指導教授中條の"老いらくの恋"の末路などもなんとも哀しくも滑稽だ(これらの中には色々な映画へのオマージュ、パロディが含まれているということだが、それらについては他のサイトできっと詳しく触れられているだろうから、ここではあえて触れない。そういった情報的なことよりも、自分がどのように感じたかを書きたいので)。

 その一方で、自分たちと同世代の犯人の高校生の心理を推し量りつつもその心の内がまったく理解できず、彼は"正常"なのか"異常"なのか、喧々諤々と議論を重ねながらも、自らに彼の姿を重ね合わせることはできない。彼らはこの事件に対してリアリティを感じることができているのか?

 それをクライマックスの老婆殺害シーンにおいて、現実と虚構の境目が一瞬にして分からなくなる驚愕のシーンに繋げることで、頭をガツン!とやられたような衝撃を受けてしまう。細かい背景は説明せずに、"殺人が起きた"という事実のシーンのみをポ~ンと提示する。殺人者の視点での描写。まさに"不条理"。そして、エンドクレジットで延々と流れる学生たちが血の海となった畳を拭くシーン。これも非常に示唆に富んでいるような気がしてならない。

 因みに、映画を観ても滅多にパンフレットを買わない私だが、この作品のパンフレットには色々と興味深い考察やこの作品のシナリオまで掲載されていて、これで700円とはお得感たっぷり。思わず買ってしまった。あ、そういやタレントのセイン・カミュって、この作品にも引用されている「異邦人」のアルベール・カミュと血縁関係にあるんだってね。朝日新聞の特集記事に載ってた。

2006/01/22@ユーロスペース
2006/01/17 心の戦士Get♪
 発売日は明日だけど、CD発売の通常の例のとおり、発売前日に入荷したアンジェラ・アキの2ndシングル「心の戦士」。昼休みにおやぢさんから入荷のメールを受け、ソッコー引き取りに。ま、CDプレイヤーは持ち歩いていないので結局聴けるのは帰宅後なんだけど、待ちきれなかったんだもん(笑)。

 そこでおやぢさんから「アンジェラのCD、うちみたいな小さいところでもこんなに予約が入ってたんですよ~♪」と教えられた。いや~、これってスゴイことだと思うよ。ここのお店は新譜情報のフライヤーにもアンジェラの発売情報を載せてくれたりして応援してくれてるんだよね。大手のCDショップだけでなく、こうした町のCD屋さんでもしっかり盛り上げてくれているってこと。なんかいい風が吹いている感じ。レビューについては後日。

 因みに今これを書きながら聴いているニッポン放送「東貴博 ニッポン全国ラジベガス」にアンジェラが生出演中。相変わらずの阿波弁全開のトークが楽しいね(笑)。しかし、アンジェラ出題の雑学クイズで「昔うちの田舎に来た歌手は誰?」って問題で、「最近あんまり見ない歌手」ってヒントで「千昌夫!」って正解する東貴博、ヤバくないか?(爆)それにしても、アンジェラのお母さんと千昌夫の元妻ジョン・シェパードが親友だったとはね。人のつながりって、面白いね。それと、もひとつ爆笑だったのは、去年の夏、アンジェラが「FFⅫ」の挿入歌を歌うことが決定した後、どこからかそのニュースを知ったアメリカ在住の彼女のいとこが、「今度「FFⅫ」の挿入歌を歌うことになった歌手って、あんたと同姓同名の"Angela Aki"って歌手らしいよ。」ってメールしてきたとか。なんでやねん!(爆)

 本日のお買い物>アンジェラ・アキ 「心の戦士」、ELTON JOHN 「GREATEST HITS ONE NIGHT ONLY」(以上CD)
2006/01/17 もういっちょDREAM TEATER
 昨日は渋谷AXにてDREAM THEATERの追加公演。13日のライヴの最後にポートノイが「月曜日は今までとまったく違うショウになるから!」と言っていたのだけど、彼らの日本のオフィシャル・ファン・サイトのカキコを見てビックリ!予測していたけど、第2部で「OCTAVARIUM」全曲演奏したんだって。しかもセットリストが

01.As I Am
02.The Mirror
03.Lie
04.Afterlife
05.Through My Words
06.Fatal Tragedy
07.Speak To Me
08.InThe Name Of God
~intermission~
09.Root Of All Evil
10.Answer Lies Within
11.These Walls
12.I Walk Beside You
13.Panic Attack
14.Never Enough
15.Sacrificed Sons
16.Octavarium
Encore
17.Wait For Sleep
18.Learning To Live

な~んていうセットだったそうで、アンコール聴きたかったな~♪そういやこの渋谷AXの公演は今回の来日公演の8公演目。そこで8thアルバムから全曲演奏って、こだわりというか、シャレが効いてるじゃありませんか。昨日は結局遅くまで残業だったから、どっちにしろ観に行くことはできなかったんだけど、ここまでのことをやってくれる彼らに感謝感謝だし、こういうのを見せ付けられたら、カバーナイトがどうだとかのことなんてどうでもよくなってくる。だって、近年来日公演を行うミュージシャンで、ここまでのことをやってくれる連中がどれだけいるかということを考えたら、分かるよね。どんなセットリストでも、その場にいられたことに感謝しなきゃね。
DREAM THEATER@東京国際フォーラムA(2006/01/12・13)
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 高度な技術だけでなく素晴らしい歌メロも堪能できる8thアルバム「OCTAVARIUM」を引っ提げてのDREAM THEATERの来日公演。東京は追加公演を含めて3回。さすがに追加公演はスケジュールの都合で行けないけれど、当初発表された2公演はともに迷わずチケットを押さえた。何故なら、彼らが同一都市で複数の公演を行うときは、別のセットリストを用意し、近年の傾向ではいずれかの公演では彼らがリスペクトするバンドのアルバムを丸ごとカバーするという、何とも面白いことをやってくれるからだ。噂ではPINK FLOYDの「THE DARK SIDE OF THE MOON」ではないか、などということも囁かれていたが、日本ではそれほどポピュラーではないPINK FLOYDを演ったら、多くの観客はドン引きだろうな~などと、思ってみたりして(苦笑)。

 それはさておき、おそらくカバーを演るのは翌13日だろうと想像し、東京公演初日である1/12は、通常のDREAM THEATERのライヴを楽しめるのだろうと開演時間ギリギリに東京国際フォーラムへ飛び込む。本日の席は3列目ステージ向かって右端。ちょうどジョン・ペトルーシの真ん前辺りかな。開演前のステージには暗幕がかかっていてどのようなステージセットなのかは分からないが、予定時刻を15分ほど過ぎてオープニングSEが流れ、場内暗転。ステージ上にはドラム台にはワンバス、ツーバスのドラムセット2つ置かれ、上方にはスクリーンが2つ(結局ステージ進行上、もうひとつのスクリーンが上から下りてきて使用されることもあった。このスクリーンには様々な映像が映し出され、演出効果を高めていた)。あとは「OCTAVARIUM」からの曲を演るときにはアルバムのジャケットのバックドロップも出現してたっけ。それ以外のステージセットはいたってシンプル。
 
 観客の歓声に導かれて登場したメンバー、お、マイク・ポートノイは讀賣の仁志のユニフォームだ。そうか、彼の背番号は8番。そういう細かいところのこだわりが好きだ(翌13日は、FC東京のユニフォーム(背番号なし)だった。それぞれの都市にゆかりのあるものを着用するということなんだね)。オープニングは"The Root Of All Evil"。ジェイムズ・ラブリエのVo.はこれまでにないくらい絶好調だ。それは、セットが進んでも全然衰えることがなく、ほぼ完璧。彼らのライヴは1992年の初来日公演から毎回足を運んでいるけれど、今までの彼って、並以上ではあるけれど、それでも公演によっては好不調の波があったようにも思えたから、今回は翌13日も見事なVo.を聴かせてくれた彼に賞賛の拍手を送りたい。

 2曲目以降は、今回のツアーはバンド結成20周年というのもあるようで、今までのすべてのアルバムから演奏するという試みのようだ。この日はMAJESTY時代の"Another Won"という曲に始まり、過去から現在へと進み、第1部(そう、今回の公演も2部構成で、間に15分間の休憩が入る)は「SIX DEGREES OF INNER TURBULUNCE」からの"Losing Time"で終了。

 ここまで一糸乱れぬ高い技術に裏打ちされた緊張感溢れる見事なアンサンブルで魅了してくれたのだが、第2部でもそのテンションはまったく下がることがなかった。第2部では「TRAIN OF THOUGHT」から2曲を演奏した後、いよいよ「OCTAVARIUM」ワールドへ突入。最初の"I Walk Beside You"は、彼らにしてはコンパクトでポップな楽曲なのだが、アルバム収録曲中でもそのキャッチーさに耳を奪われていたので、これが聴けて素直に嬉しかった。そして、本編ラストの"Octavarium"、これがもう圧巻!としか言いようがない。24分という長尺の曲にもかかわらず、まったくそれを感じさせることなく最後まで高いテンションのまま聴き手を圧倒してくれる。アンコールの"Metropolis Part1"も含めて、職人集団のライヴに酔いしれた。パート別のベスト・アーティストを選ぶとしたら、Vo.、G.、B.、Ds.、Key.のすべてが彼らにしたいくらいだ。

 明けて13日。この日も結構ギリギリに会場入りしたのだけど、開演前のBGMに「THE DARK SIDE OF THE MOON」が使われていたので(前夜のショウではスクリーンにこのアルバムジャケットを模した映像(プリズムのところがDREAM THEATERのバンドロゴになってた)が使われていて、思わずニヤリとしてしまった)、今夜のカバーはこれではないなと思い、それならなんだろ?と期待しつつ開演を待つ。この日はほとんど開演時間が押すこともなく、定刻を5分ほど過ぎてオープニングSEが流れてきた。今夜の1曲目は"Glass Prison"だ。そこから"This Dying Soul"に繋がったのかな?ちょっと細かく覚えていないのであれだが、今夜もバンドの演奏のテンションは高く、ラブリエのVo.も前夜同様絶好調。伸びやかで力強い歌声を聴かせてくれる。その後も4th、5thからの楽曲やレアな楽曲を織り交ぜ、「OCTAVARIUM」からは"Never Enough"と"Panic Attack"の2曲。ここまで前夜とセットリストが被っていないというのがスゴイ。あっという間の第1部だった。

 そしてこの日も15分間の休憩を挟み、いよいよ第2部カバーナイトの幕開けだ。メンバーがバラバラに出てきて楽器のチューニングをしつつ、ポートノイのドラム(第1部ではツーバスのドラムセットが正面を向いていたのだが、第2部では90度ほど回転し、ワンバスのドラムセットが正面を向いていた)が刻むリズムから、「もしや!?」と思ったら案の定"Highway Star"だった。ということは、「MACHINE HEAD」か?と思ったら、次に聴こえてきたのは"Child In Time"。ということは、そう、今夜はDEEP PURPLEの「LIVE IN JAPAN」のカバーだった。ライヴ・アルバムの名盤とみなされているこのアルバムを、しかも収録された日本で再現してくれるという心意気が嬉しい。まさに日本仕様の試み。曲間のジャムや掛け合いなんかも結構忠実に再現しているように思えたのだけど。それと、メンバーの楽しそうな雰囲気。第1部の緊張感溢れる展開とはまた異なるDREAM THEATERの側面を垣間見ることができたような気がする。やっぱり彼らも一"ロック・ファン"なんだろうね。

 このカバーナイトについては否定的な意見もあるようだけど、メンバーがどんなバンドをリスペクトしているかを知るのもバンドのことを理解する上で必要なことだと思うし、自分たちがリスペクトするバンドの曲を自分たちのファンと共有したいとバンド側が思っていても不思議じゃないし、仮にそのカバーするバンドの曲を知らなければ(DPを知らない世代が出てきているんだな~と、チョットしみじみ)、これを切っ掛けに聴いてみればまた音楽の幅が広がるし、決して悪いことじゃないと思うんだけどな。それに、下手に事前告知などして事前に何が起こるか分かったら、それはもう"ロック・コンサート"ではなくなると思うんだけど。まあ、優れたアルバムである「OCTAVARIUM」からの曲をもっと聴きたかったという気持ちは分かるけどね。そしたら、いっそのこと、カバーナイトのときは第1部が最新アルバム全曲演奏、第2部がカバー、そしてアンコールで代表曲何曲か、という構成も面白いかも。

 そんなこんなで私は満足した第2部が終わり、アンコールでは"Spirit Carries On"でしっとり終わると思ったら、"Pull Me Under"まで演ってくれて(途中のパートで思い切り高速チェンジしていたっけ)、この日のショウは約3時間。お腹一杯の満足感を味わった。繰り返しになるが、高度なテクニックと素晴らしいVo.でテンションが最後まで落ちることなくこちらを圧倒してくれたDREAM THEATER、こういうのを"プロ"というのだと、あらためて実感した2日間だった。

SET LIST
1/12
01.The Root Of All Evil
02.Another Won
03.A Fortune In Lies
04.Under A Glass Moon
05.Caught In A Web
06.Peruvian Skies
07.Strange Deja Vu
08.Solitary Shell
09.About To Crash(Reprise)
10.Losing Time/Grand Finale
~intermission~
11.As I am
12.Endless Sacrifice
13.I Walk Beside You
14.Sacrificed Sons
15.Octavarium
Encore
16.Metropolis Part1

1/13
01.The Glass Prison
02.This Dying Soul
03.Never Enough
04.Panic Attack
05.Just Let Me Breathe
06.Raise The Knife
07.Home
~intermission~
08.Highway Star
09.Child In Time
10.Smoke On The Water
11.The Mule
12.Strange Kind Of Woman
13.Lazy
14.Space Truckin'
Encore
15.The Spirit Carries On
16.Pull Me Under
スタンドアップ
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「私なんか、と何度も思った。お前なんか、と何度も言われた。それでも、立ち上がってみようと思った。」
お楽しみ度 ☆☆☆☆

 本日初日のこの作品、相変わらず他の作品同様"アカデミー賞最有力"の帯たたきが踊ってはいるけど、そのうちの大半はノミネートすらされないんだよね~などと、ツマランことを考えつつ(苦笑)、それでもそれなりに話題にはなっているから客入りはどうかと思ったら、案の定府中はガラガラ。私が観た回は10人くらいかな、お客さん。でも、広い映画館を独り占め感覚が味わえるから好きです府中(笑)。

 それはさておき、10代で妊娠、出産。父親の違う二人の子どもを抱え、暴力夫とは別れ、実家に戻るも父親は理解してくれず、新たな職は男社会の鉱山労働者。度重なるセクハラ。同僚の女性の理解も得られず孤立無援という逆境に主人公のジョージーがどのように立ち向かうのか、という点に焦点が当たっていく。

 確かに逆境に向き合うという形はとるが、ジョージーも決して強い人間ではなく、何度となくその逆境に押しつぶされ倒れそうになる。それでも現状を変えるためには初めの一歩を踏み出さなければならない。そのためにはほんの少しの勇気と心意気が必要なんだよということがこの作品に込められたメッセージなんだろうな。それをジョージーの姿と弁護士のビルが言う「stand up!」のセリフに込めているみたいな。それを邦題は引用しているわけだ。

 一方、原題は「NORTH COUNTRY」。実際に起こった出来事にインスパイアされたというこの作品の元ネタとなった場所を象徴する言葉を持ってくる。この辺の感覚が日本とアメリカとでは異なるのだなと。もっとも、日本で原題のままだったら、何がなにやら分からなかっただろうけど(笑)。因みに原作の題名は「CLASS ACTION(集団訴訟)」ということで、ここからああいう原題を思いつくのが興味深い。

 って、どんどん余談が長くなってきたが(苦笑)、立ち上がり、初めの一歩を踏み出すジョージーを中心として、彼女と両親(特に父親)、彼女と息子の親子関係もこの物語のひとつの鍵に思える。同じ"男社会"の鉱山で働き、娘のことを理解せずに疎ましくさえ思う父親が、何故態度を変え、彼女のことをサポートする側に回るのか、具体的には描きこまれていない(ヒントは妻の置手紙か)。今までの関係からすると"親だから"の一言では片付けられないと思うので、そこの描写が些かご都合主義的かなと。一方父親を知らずに(死んだと聞かされていたようだ)育った息子が訴訟の過程で自らの出生にまつわる事実を知り、益々母親への憎しみの気持ちをつのらせていくのだが、ジョージーの友人、グローリーの夫カイルとの会話を切っ掛けにしてその関係が修復されていくシーン、実はこのシーンが非常に印象に残っている。カイルが訥々と諭すその一語一語が胸にス~っと沁みこんでいくような気がした。

 それにしても、この映画の元ネタとなった出来事はわずか15年ほど前のことだというのが信じ難い。幾ら"男社会"だとは言え目を覆うような女性労働者に対するセクハラ行為(上司のデスク脇に貼られたヌードカレンダーなんて言わずもがなだ)、いやなら辞めろと言わんばかりの経営者、"女性の敵は女性だ"と言わんばかりの会社が立てた女性弁護士、職を失いたくないがために黙ってじっと耐えるしかない女性労働者たち。何ともやり切れない(とはいえ、男を完全に悪役として描くのではなく、カイルやビルのようなキャラクターを描いてバランスを取っている点が上手いと思う)。でも、今の世の中だって、同様のことはまだまだ完全には無くなっていないのだろうな。だからこそ、それを変えるための初めの一歩を踏み出す勇気が必要なんだということか。

 そういったことを踏まえ、ある意味お約束的なラストの展開ではあるが、それでもジョージーの心意気とビルの熱い語り掛けに応えて法廷で次々と男も女も関係なしに立ち上がるシーンには、無意識のうちに涙が零れてきた。決して派手ではないが、全体の構成、俳優たちの演技に観る者の心に訴えかけるものがあるということだろう。

 でもさ~、ビルを演じていたのがウディ・ハレルソンだったとは、エンドクレジットを見るまで気付かなかったぞ。私の中では、彼は「ナチュラル・ボーン・キラーズ」だったり、「ラリー・フリント」のイメージが強いからな~(苦笑)。

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 それと、カイルとジョージーの息子の会話シーンが非常に印象深かったと書いたけど、それ以上に一番強く印象に残ったのが、息子が着ていたTシャツ。だって、↑にあるようなIRON MAIDENの「LIVE AFTER DEATH」のTシャツなんだもん(笑)。あと、確かGUNS N'ROSESのTシャツも着ていたように見えたっけ。もっとも、この作品を観るどれだけの人がここに反応してニヤリとするのかは微妙だけどね(笑)。

2006/01/14@TOHOシネマズ府中
2006/01/14 "Duo Rock"&"Santa Fe'"
 アンジェラ・アキ、久々の有料ライヴが、2/15に渋谷Duo Music-Exchangeで開催されることになった。そのタイトルは"Duo Rock"。共演(というか、おそらく彼らがトリだろう)は、THEATRE BROOK他。アンジェラ・アキと"Rock"って、"HOME"だけを聴いていると"?"と思うかもしれないけれど、そもそも"Rock"という言葉は非常に抽象的で、人によって感じ方、定義は異なるのではなかろうか。

 私は、演っている音楽のスタイルだけでなく、その人の生き様、アティテュード、音楽の中に込められているスピリットなんかもひっくるめて"Rock"か否かを判断する人間なので、今まで聴いてきた彼女の音楽、ライヴのスタイル、彼女がここまで歩んできた道程から、頭の中では"アンジェラ・アキ=Rocker"という図式がずっと以前から出来上がっていた("心の戦士"だって、あれは"バラード"というよりも"Rock"だと思っているから)。それ故、今回のDuoで"Rock"を演るという試みは、非常に面白いものだと思っている。

 というわけで、Duoの先行予約でこの公演のチケットを押さえたわけだけど、2月中旬って、例年仕事の締め切り間際、しかも今年は例年の1.5倍増し位で仕事量が多いので、はたして行けるのだろうか、それがかなり心配。現時点では、80-20で行けない確率の方が高そうだな(泣)。でも、こうやってブッキングしておけば、頑張って仕事を片付けようというモチベーションが上がるかもしれないけどね(笑)。

 それはさておき、下記のサイト
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3065584/s
で3/15発売の「Kiss Me Good-Bye」の収録曲がはやくもアップされている。収録曲は

01.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
02.サンタフェ
03.Kiss From A Rose(SEALのカバー曲)
04.Kiss Me Good-Bye(英語バージョン)(ボーナストラック)

とのこと。ボーナストラックには"featuring in FAINAL FANTASY Ⅻ"の表記があり、「FFⅫ」のサントラにはこちらが収録されるのであろう。

 で、毎回恒例のカバー以上に私が注目したのは、2曲目の"サンタフェ"。同名異曲でなければという前提だが、おそらくこの曲の正確な表記は"Santa Fe'"で、初期のライヴで演奏されていた曲だ(全編英詞)。このblogの親サイト(Once Bitten,Never Shy)のアンジェラ・アキのコンテンツにあるように、2003年の6月に初めて観た彼女のライヴの1曲目、すなわち、私が初めて聴いたアンジェラ・アキの曲がこれだったのだ!

 いや~、その記念すべき曲をまさか3年近く経って、オフィシャルで聴けることになるとは思わなかった。去年12月のライヴで演奏された"お願い"といい、こうやって初期の曲に光が当てられ、そして新たな生命を吹き込まれるというのは非常に嬉しい。モチロン、収録曲に関する件(というか、「Kiss Me~」のリリース日の件もそうだ)は、まだオフィシャルサイト等でアナウンスされたわけではないので、現時点では決して公式な情報ではないが、それでも期待が高まる。とかなんとかいっといて、いざ蓋を開けてみたら全然別の同名異曲の新曲でした、となったら、それはそれで笑えるけど(笑)。

 因みに、アンジェラが宮沢りえの大ファンだというのは、ファンの間ではよく知られた事実だが、この曲と宮沢りえの有名な写真集とは無関係でしょう、多分(笑)。

 本日までのお買い物>HIM 「AND LOVE SAID NO~THE GREATEST HITS 1997-2004~」(CD)、コンバース・オールスター(ハイカット・レザー・ブラック)→決してアンジェラ・アキの真似ではない(笑)。
秘密のかけら
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「秘密を抱えて生きるひとは、いつか秘密に殺される」
お楽しみ度 ☆☆☆☆

 というわけで、2006年一発目の劇場鑑賞作品は、去年観れずに終わったこの作品と相成りました。仕事が終わった後に、急にこの作品が観たくなり、会社からそのままシャンテシネへ直行。久し振りだな~会社帰りに映画観るの。おかげでスーツだとチョッピリ窮屈(苦笑)。

 それはさておき、この作品は、1957年代のハリウッドで起きた当時人気絶頂のデュオに降りかかった宿泊先のホテルのバスルームに死体が!というスキャンダルにまつわるストーリーと、1972年代にその事件の真相を追う女性ジャーナリストのストーリーという、ふたつの時代が交互に描かれ、着地点として事件の真相が明らかになるという構成。ミステリータッチのサスペンス作品として、楽しむことができた。

 50年代のハリウッドのショービジネス界の華やかで煌びやかなイメージと、その華やかさの裏側。そしてそこにまつわる謎を明らかにせんと野心剥き出しに核心に迫ろうとする女性ジャーナリスト。ふたつの異なる時代が交互に描かれることで、ともすると観ている側が混乱して分かりにくくなってしまうおそれもあるのだけど、この作品についてはそういった分かりにくさはなく、混乱することもなく最後まで観ることができたという点で、観せ方が上手いのかなと。

 まあ、ジャーナリストのカレンは一時「不思議の国のアリス」さながらに混迷の迷宮に迷い込みそうになってはいたけれども(作品中でカレンの混迷ぶりを象徴するかの如く「不思議の国のアリス」をモチーフとして使用するという手法は面白いと思った。もっとも、作り手側は、観る側にも混乱してもらいたかったのかな?もしそうだったら、期待に応えられずにスイマセン(笑))。

 私は、この手の作品を観るに当たり、過程も勿論大切だけど、描いてきた過程をどのように着地させるのか、ということが一番に大切だと思っている口なのだが、何故ラニーとヴィンスのデュオは解散したのか、何故バスルームで見つかった死体は死に至ったのか、何故ラニーとヴィンスの証言は食い違うのか、何故関係者は口を閉ざすのか、ちょくちょく姿を現すラニーの執事ルーベンはこの事件にどのように関わっているのか、そしてカレン自身がこの事件に拘るのはどういった理由からなのか、という謎が次々と明らかになり、カレンがこの事件につける落とし前でピタリとハマるところにハマるというのが上手いと思う。

 因みにこの作品の原題は「Where The Truth Lies」。どうやらダブル・ミーニングのようだ。どこに真実が横たわっているのか、そして、嘘とまで言わなくても、真実の定義は、人によって変わってくるのではないか、と思わせられ、なかなか意味深だな。また、確かに所々に伏線的なものは仕掛けられているといえなくもないが、謎解きに腐心するあまり全体の流れ、雰囲気に身を任せられなくなるのは勿体無いとも思うので、邦題にとらわれて"かけら"を探そうなんていうことはしない方がいいかも、なんて思ってしまった。

 それにしてもケヴィン・ベーコンって、こういうチョット"ワル"っぽい役ってハマるよね~。それと、コリン・ファースのファンは、今回の彼の役回りってどう感じるかなって、たまたま鑑賞翌日にこの作品未見のコリン・ファンの友だちと飲んだときにこの作品を話題にしながら思ってみたりして(私が詳しいことを言わないのに、「もしかしたら○○なの?」って、結構スルドイかも)。

2006/01/06@シャンテシネ
2006/01/08 シシャモシシャモシシャモ~♪
 ぢつは、シシャモって雌よりも雄の方が美味いって知ってました?オスのシシャモって一般的にあまりポピュラーではないかもしれないけど、去年北海道出身のヨ○様(あだ名そのまま書いたらきっとファンの人に刺されるので(爆)伏字で)が地元から持ってきてくれたオスのシシャモを食べて、ビックリ!つうか、魚の卵が食べられない私としては、当然子持ちシシャモは食べられないわけで、雄なら食えるって思ったものだから。いや、これがマジで美味かったんだわ。というわけで、今年も昨年同様お正月に帰省したヨ○様プレゼンツのシシャモ新年会@めると相成りました。

 去年の切りたんぽ同様、イタリアンでシシャモというミスマッチ具合が何とも楽しいんだけど(笑)、昼間から飲もうと本日は14時集合で三々五々集合。あらかた集まったところで宴の開始。でも、何故かいつまで経ってもかっちゃん&Ayaちゃんが姿を現さない。しょうがないんでふたりに電話してみたら、思いっきり時間を勘違いしていたみたいで。そりゃ確かにいつも飲み会は夜からだから気持ちは分からないでもないけど、お誘いのメールちゃんと読んでね(笑)。

 そんなちょっとしたアクシデントはあったものの、ドンドン焼いて出されるシシャモをいただきつつ、「やっぱ雄だよね~♪」とのたまうそこの女子、アブナイから(爆)。シシャモも当然美味なんだけど、ヨ○様のお母様お手製の鮭の飯寿司(いずし)、これがまた美味いんだわ。鮭の質の関係で、去年のものよりも味が落ちてるということだったんだけど、いえいえどうして。十分美味しくいただけましたし、それよりも、こうやってわざわざ作ってくださるというそのお気持ちが嬉しいじゃありませんか。結局食べるのに集中してケータイで写真撮るどころではなかったため、写真はアップできませんので悪しからず(笑)。

 美味しい料理と美味しいお酒(つっても、アルコール一切飲らない私はホットウーロン茶ですが)と楽しい会話でいつもどおりの酔っ払いの飲みと化し(笑)、結局ここでは書けないネタばっかりなんだよな~(笑)。

 本日のお買い物>ブラックのサイドゴアブーツ
キング・コング


「彼は彼女だけを信じた―
 彼女だけは彼を守ろうとした―」
お楽しみ度 ☆☆☆☆★

 豪華キャストと圧倒的な映像の力でグイグイ押し捲るエンターテインメント作品。オリジナルは1933年に制作されたそうだが、すいません、私観てないので(汗)オリジナルとの比較なんてできやしません。色々な情報からすると、基本的にはオリジナルを踏襲しているみたいだけど、そういうことも分からないので、あくまでもこの作品自体がどうか、という観点で鑑賞したことをお断りしておく。私は、"リメイクだから芸がない"という思考の持ち主ではないし、そんなこと言ったら、音楽だってカバーは許されなくなっちゃうじゃん。要するに、リメイクしても、オリジナルに対するリスペクトとそれに加えて独自性が感じられればそれで問題なしだと思いますので。もっとも、この作品についてはオリジナル未見なのでリスペクトがどうかとかなんていうことは言へませんが(滝汗)。

 なんていう長い前置きはともかく(苦笑)、この作品の公開がアナウンスされたとき、大好きなナオミ・ワッツに加え、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマンにジェイミ・ベルが主演するって、これらの豪華キャストが一堂に会するというだけでも観る価値ありだよね~と思っていたんだけど、上映時間が188分という長時間であるということを知るに及び、うわ~、これはちょっとキツイかも。腰痛持ちにはこの長時間座っているのは厳しいな~。途中でトイレ休憩入れてくれないかしらん、なんて思ったりして(笑)。そういや、中学生の頃に観た「二百三高地」は途中で休憩タイムがあったぞと思い出した。

 とまあ、一瞬躊躇したのだけど、それでもこの時期観たい映画も他になかったし(苦笑)、鑑賞するのはシネコンだからまだいいか、と一路劇場へ。

 で、結論。いやはや恐れ入りました。3時間以上という長尺をまったく感じさせずにラストまでグイグイ引っ張っていく圧倒的な力技。特殊技術を使用したリアルな戦闘シーンなんて、チラシでジャック・ブラックが言っているように、ジェットコースターに乗っているかのような興奮を得ることができるね。基本的にCGとかキライだけど、こういう面白い奴なら許せる。つうか、特撮ヒーローもの好きなので、こうした怪獣映画もOKなんで(笑)。リアルっていえば、スカル・アイランドに出てくる色々な生き物が妙にリアルで気持ち悪かった(苦笑)。ある意味これらの生物が一番インパクトがあったもん(笑)。

 理屈抜きで観られるエンターテインメント作品としては十分満足のいく楽しい作品であるのは間違いないところだ。

 一方、ドラマとしては、決して強くはないかなと。これって時代背景はオリジナルと同じ頃(1930年代前半)なのかな?ってことは、世界恐慌の後の不景気の中なんだろうね。だからアンは仕事を失うし、食うに困って結局カールに半ば強引に航海に連れて行かれるみたいなところを時代背景の説明として導入部分にもってきて、そこからはもうアドベンチャー・ワールドで、ドラマとしての内容はほとんどないみたいな感じ(苦笑)。

 ナオミ・ワッツは走って転んでグチャグチャになりながらの熱演ではあるけれど、結局アンとコングとが心を通わせるという、一番肝心なところがおろそかというか描きこまれていないので、彼らの心理の変化の具合はまったく伝わらず、それ故コングにも一切感情移入などできなかったので、ラストでエンパイア・ステートビルから墜落して死んじゃっても、別に気の毒とか、哀しいとかそういう気持ちはまったく感じなかったね(鬼)。だからかな~、ラストのカールの"The beauty killed the beast"というセリフも妙に浮いちゃった感じ。要するに、この作品からは、"愛"とか"感動"とかの感情は一切生まれません(キッパリ)。

 それでもいいの。私はこの類の作品にはエンターテインメント性しか求めていなくて、エンターテインメント作品として楽しめたので、それで十分。でも、あのコングをどうやってNYまで運んだんだろ?(笑)

 それと、余談ながら、ラストのあの戦闘シーン、高所恐怖症の私としては、ああいったシーンでもビビるということがよく分かりました。だって、妙に高さを感じちゃって(要するにリアルだったんだろうな)気分悪くなったというか、膀胱がキュ~っと閉まる感じでした(汗爆)。

2006/01/07 @TOHOシネマズ府中
2005/01/05 日本の心は演歌です
 正月休みも終わり、今日がガッコーの初日。例年この時期はカウンセリングウィークということで、通常のレッスンではなく担任のセンセーと今後の学習方針について話をするという扱いなのだけど、しばらく英語から離れていたのでちょっぴりドキドキしながら(苦笑)仕事を終えてガッコーに行ったところ、どうやら前に予約が入っていなかったらしく、予定よりも早くじょんじょんとクラスルームでカウンセリング開始。とはいへ、7年目に突入した私だけに、今さらしゃちほこばってカウンセリングということもなく(笑)、まずは正月休みの報告など。お、じょんじょんは今朝成田に到着したってか。そっから自宅に戻ってシャワー浴びてご出勤。やや時差ボケと疲労で今夜は早く眠れそうだね(笑)。その後も去年の"one of the most important events"などについてトークをしつつ、最後はより上達するためのアドバイスなんかも一応いただきました。って、結局気がついたら通常のレッスンと同じくらいの時間が経過してた~。マンツーマンのプライベート・レッスンと同じだから、なんかお得感たっぷりというかモロ得しちゃった。つうか、私の場合はこういうときは話が長くなるので有名だからね(爆)。来週はDREAM THEATERのライヴでレッスンに出られないので、いいリハビリになりましたよ♪

 帰宅してネットをチェックしたら、讀賣の江藤がFA豊田の人的補償で西武に移籍だって。江藤的には試合に出るチャンスが増えそうだからいいことかも。はたしてどちらの球団が得をしたか、答はこのオフだね。それにしても、どうしてみんな讀賣なんぞに行きたがるんだろうね?FAで移籍した連中とことん使い捨てられてるの目の当たりにしてるのに。讀賣なんぞよりも、パ・リーグの方が面白いと思うんだけど・・・。

 ついでに今日の朝日新聞夕刊の芸能欄に、元MEGADETHのマーティー・フリードマンが取り上げられていた。彼の演歌好きは有名だけど、とうとうこういった新聞にまで取り上げられるようになったか。マーティーさんてば、どんどん日本的になっていくよね~(笑)。で、なに、マーティーさん、去年の紅白で鈴木亜美と共演してたの!紅白なんて見ないから知らなかった。でもさ~、こんな学芸会に毛の生えた程度のガキなんかと共演するくらいだったら、カラオケの十八番が"津軽海峡冬景色"で、マーティーさんと同様に演歌を愛するアンジェラ・アキと共演してくれよって思うのは私だけ?マーティー・フリードマンとアンジェラ・アキのコラボレーション、なにやらモノ凄く面白いものができそうな気がするんだけど。レコード会社さん&事務所の方、いかがでしょ?

 本日のお買い物>QUEEN 「A NIGHT AT THE OPERA~30th ANNIVERSARY COLLECTORS EDITION~」(CD+DVD)
2005/01/04 Kiss Me Good-Bye
 まだオフィシャル・サイト等では発表されていないが、信頼できる筋(つうか、いつもお世話になっているCDショップですが)からの情報によると、アンジェラ・アキの3rdシングルにして「FINAL FANTASY Ⅻ」の挿入歌である「Kiss Me Good-Bye」のリリース日が、3/15に決定したようだ。「FFⅫ」のソフトのリリースが3/16ということは発表されていただけに、このシングルもその前後の水曜日にリリースされるだろうとは推測していたが、まさにドンピシャのスケジュールだ。また、今回も「心の戦士」同様2種類のフォーマットで、通常盤(税込1,223円)の他、DVD付の初回限定盤(税込1,500円)のリリースも予定されている模様。詳しくはオフィシャルでの発表を待ちたいが、何とも楽しみだ。できれば「心の戦士」とダブルでプロモーションを展開してもらいたいところだが・・・。だって、「心の戦士」が2ヶ月でプロモーションお終いなんて、勿体無いでしょ?

 個人的な読みとしては、このシングルをある程度引っ張って、夏頃(場合によっては「HOME」リリースの1年後の9月中旬か?)にアルバムのリリースとなるのではないかと思っているのだが、はたして!?
2005/1/3 箱根駅伝
 私は別に愛校心のある人間ではないのだけど(苦笑)、スポーツに関してパッとしないうちの母校が毎年上位に入り、年によっては優勝候補と目される箱根駅伝は、正月ゴロゴロしながらテレビ観戦できるからということもあるのだろうけど、結構毎年見てるよな~。

 で、今年の箱根駅伝は、特に復路がハラハラして見ていて面白かったな~。でも、8区でトップの順大にまさかのアクシデント、駒大に抜かれたのは分かるとしても、いつの間にかスル~っと出てきていた亜大にまで抜かれるとは驚き。というか、亜大がいつの間にこんなとこまで出てきてたの?って感じ。私の学生時代は亜大なんて、箱根に関してはまったくノーマークの学校だったものだから、よくぞここまできたもんだ。最終10区も駒大との距離が縮まったと思ったら、駒大の失速のせいもあったけど、結局は大きく引き離してのゴールだったもんね。いやはや総合力の勝利ですな。亜大の最終ランナーのあの無表情に飄々と走る姿がやや不気味だったけど(笑)。

 順大に関しては、襷をつなぐという大義名分があるのは分かるし、なんとか中継所まで辿り着いた気力は素晴らしいとは思うものの、その一方で体調管理の難しさ、途中で止める勇気が必要か否か、ということも併せて考えてしまった。

 我が母校に関していえば今年は優勝候補の一角と見られていて、往路3位と健闘していたものの、復路ではズルズルと後退、気がつけば総合8位って、ちょっとトホホな結果に終わりました(溜息)。って、なんだかんんだいって結構楽しんで見てるぢゃんね(笑)。
超極私的2005年BEST~音楽編~
 不作だった映画と比べ、音楽については2005年はなかなか充実した1年だったと思う。そんな中で例年同様(2004年のBESTはこちら)最優秀バンド、最優秀アルバム等を選出する。

BAND OF THE YEAR

JUDAS PRIEST
 2005年は、まさにMETAL GOD復活!の年だったといっても過言ではない。1990年に発表した「PAINKILLER」の当時のメンバーによる再結集。この15年の間にはバンド及びメンバーを巡る様々な出来事があったわけだけど、それらをリセットし、そして"HMとは何か?"という問いに対する答を見事にアルバムとライヴ・パフォーマンスを通じて我々HMファンに提示してくれた、そのことが嬉しい。勿論、メンバーの年齢的なこともあり(HMをやるということは、想像以上に肉体と精神を酷使するのだ)、あと何年このバンドを観ることができるのかはまったくもって分からないが、それでも再結成ACCEPTのように一度限りではない、バンドの未来を感じることのできる今回の再結集は賞賛して然るべきである。

ALBUM OF THE YEAR

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01.JUDAS PRIEST/ANGEL OF RETRIBUTION
 JUDAS PRIESTが黄金期のメンバーで再結集して発表したこのアルバム、ロブ脱退後のJUDAS PRIESTの音楽性と、ロブがHALFORDでやっていた音楽性とが上手い具合に融合、昇華し、JUDAS PRIESTらしさが見事に発揮されているアルバムとなった。ヘヴィでメロディアスで決して古臭くなく、今の時代のHMとは何か?という問いに対する明快な回答はここにある。これぞHM!

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02.BON JOVI/HAVE A NICE DAY
 個人的には問題作だと思っている前作「BOUNCE」から約3年。今回のニューアルバムは、「そうそう、こういうのが聴きたかったんだよ!」と、思わず膝を叩いて喜んでしまう、"まるでBON JOVI!"な、ファンが彼らに求めているBON JOVIの理想像がぎっしりと詰め込まれた傑作アルバムだった。キャッチーでフックのある、捨て曲なしの楽曲が満載。アルバム全体の流れもメリハリがあって、何度聴いても飽きることはない。やっぱりBON JOVIはこうでなくちゃね。4月の来日公演は、万難排して駆けつけるべし。

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03.Angela Aki/ONE
 JUDAS PRIESTの年であった2005年は、同時にアンジェラ・アキの1年でもあった。2003年の6月に彼女の音楽に出会い、そこに大いなる可能性を見出し今までコッソリとサポートしてきていた彼女が、満を持してリリースしたミニアルバム。オリジナル3曲と単なる訳詞ではなくあらためて彼女自身の手によってオリジナルの日本語の歌詞を乗せたカバー3曲。今まで彼女をサポートしてきたことは決して間違っていなかったということを実感する、余計な装飾は一切除いたピアノの弾き語りというシンプルな構成で、彼女の卓越した歌唱力、表現力を堪能できる1枚だ。因みにこのアルバムは、HMVの年間チャートのインディーズ・ポップス部門で堂々の第1位を獲得している。

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04.DREAM THEATER/OCTAVARIUM
 現代のプログレHMの最高峰、DREAM THEATERのニューアルバムは、今まで同様の超絶技巧を楽しめるだけでなく、歌モノにシフトしたか!?と思わせるくらいジェイムズ・ラブリエのVo.が冴え渡る歌メロが素晴らしい好盤だ。このアルバムを引っ提げて今月行われる来日公演が非常に楽しみだ。

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05.THE MARS VOLTA/FRANCES THE MUTE
 このアルバムの音楽性については一言で言い表せない。HMでありプログレであり、ハードコアであり、そこにラテン・フレイバーが撒き散らされ、混沌としたパワーをもって聴き手の心を揺さぶるとんでもない作品だ。組曲で構成された5曲77分という大作でありながら、長さをまったく感じさせることなくラストまで一気に突っ走る、これまた傑作。

SONG OF THE YEAR

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Angela Aki/HOME
 アンジェラ・アキの待望のメジャー・デビュー曲であり、おそらく2005年に一番聴いた曲。この曲はデビュー前からライヴにおいて演奏されており、私が初めてこの曲を耳にしたのは2004年12月。人前でこの曲が披露されたのはこのときが初めてだったのではないかと思われる。そのときのライヴは明らかにリハ不足で、完成度という点では決して満足のいくライヴではなかったが、それでもこの楽曲についてはメロディー・ライン、心に染み入る歌詞が非常に印象的で、この人は素晴らしい楽曲を生み出したなと思ったものだ。その後もライヴの回数を重ねるごとに深みを増していき、聴く度に自分の"HOME"に想いを馳せてしまうこの曲がメジャー・デビュー曲となるのは必然であったのだろう。

BRIGHTEST HOPE OF THE YEAR

Angela Aki
 私の中ではもう彼女は"新人"とはいえないのだけど、無事にアルバムがリリースされ、メジャー・デビューを飾ったということで、ようやくスタートラインに立ったことに対して。2006年はメジャー第2弾シングル「心の戦士」がリリースされ、その後の「FFⅫ」の挿入歌"Kiss Me Good-Bye"、そしてアルバムのリリースと、真の意味での"勝負の年"になるだけに、その動向からは目が離せないし、引き続きサポートしていきたい。

LIVE PERFORMANCE IN JAPAN

JUDAS PRIEST(2005/5/18@武道館)
 東京においてはJUDAS PRIESTは武道館2Daysだったが、やはり復活した姿を最初に目の当たりにした武道館初日公演を。武道館の2階スタンド上段までぎっしりと埋まった観客の大歓声。オープニングの"The Hellion"~"Electric Eye"からアンコール・ラストの"You’ve Got Another Thing Coming"まで全身全霊を傾けて徹頭徹尾HMをプレイするオヤヂたち(爆)。50過ぎのオッサン連中がどうしてああまでカッコ良く見えるのだろう?確かにロブ・ハルフォードのVo.はフェイクしまくりで、高音がほとんど出ていなかったかもしれないけれど、こうやって彼らがこうしてまた武道館でプレイしたことに価値がある。日頃のモヤモヤはすべて忘れ、爽快な疲労感の残る理屈抜きで"これぞHM"なライヴだった。

THUNDER(2005/07/03@CLUB CITTA')
 再結成後ようやく来日を果たした彼ら。彼らのライヴは常に楽しい"Fun"で一杯のもの。そして何があっても乱れることのないダニー・ボウズの完璧なVo.とバンドとしてのまとまり、そして観客との一体感。終演後いつも笑顔で会場を後にすることのできる稀有なバンドだ。特にCLUB CITTA公演2日目のこの日はセットリストも前日以上に満足のいくもので、アンコール・ラストでTHE WHOの"Pinball Wizard"を持ってくるあたりがやっぱり"ブリティッシュ"なんだよね~。今年2月に再来日公演を行うので、楽しいライヴを味わいたい人は是非とも足を運んでもらいたい。曲を知らなくても絶対に満足できるはずだから。

 こうして2005年を振り返ると、やはりかなりの充実振りだったと思う。今年もそれ以上に素晴らしい音楽に出会えることを願っている。
超極私的2005年BEST~映画編~
 2005年の劇場鑑賞作品は109本。2003年以来の100本超えとなった(その鑑賞リストはこちら)。

 例年なら、ここで最優秀作品、最優秀監督、最優秀主演男優・女優などを選出するのだけど(2004年のBESTはこちら)、正直なところ、2004年の「KILL BILL Vol.2」のような飛び抜けた作品がなかったこと(ま、あれは例外なんだけどさ)、ああいう作品じゃなくても、観終わったときは「面白い!」と思ったものの、後々まで糸を引くような、何度も繰り返して観たいと思う作品は正直なところほとんどなかったと言ってよい。印象に残った作品としては「ネバーランド」、「復讐者に憐れみを」、「大統領の理髪師」、「海を飛ぶ夢」、「インファナル・アフェアⅢ 終極無間」、「ウィスキー」、「Dear フランキー」、「バットマン ビギンズ」、「運命じゃない人」、「ヒトラー~最期の12日間~」、「メタリカ:真実の瞬間」、「リンダ リンダ リンダ」、「亀も空を飛ぶ」、「シン・シティ」、「ベルベット・レイン」、「SAW 2」、「NOEL」、「ある子供」等々列挙することはできるのだが、これらにしても"帯に短し襷に長し"で、決して"これが2005年のBEST作品だ~!"と自信を持って断言することができる作品ではなかった。それと同時に俳優や脚本にしても、絶対的な印象、存在感を感じることのできるものがなかったのも寂しいところだ。それだけ個人的には不作の年だったんだな~という思いを強くしている。

 というわけで、映画に関しては2005年は最優秀作品、最優秀監督、最優秀主演男優・女優、最優秀助演男優・女優、最優秀脚本のいずれも"該当者なし"という扱いにさせていただく。

 もっとも、2005年は個人的な理由で映画よりも音楽に対する熱意の方が大きくて、映画について文章を書こうという気があまり起こらなかったこと、日常ある方面の文章を書くという仕事をしていて、内容は全然違うのだけど、とにかくそちらの方で神経をすり減らしていて、プライベートでまでパソコンに向かって文章を書くということが些か苦痛に感じられてしまったということも大きいのだけど。レビューを書くという作業を通じて、鑑賞した作品について思い出したり感動が蘇ってきたりするのだけど、結局そういった作業をすることができなかったことも印象に残る作品がほとんどなかったという結果を助長する一因になったのかもしれない。

 とはいえ、2005年は、初めて参加した函館港イルミナシオン映画祭において、素朴な手作りの映画祭という、イベントの原点を思い出させてくれる出会いがあったことは私の中では非常に大きくて、映画ってやっぱり楽しいんだよな~と再認識することができたので、2006年はまた気持ちをリセットして楽しく映画鑑賞をしたいと思う。
2005/01/01 祝!浦和レッズ天皇杯制覇!
 大晦日から仙台の実家に帰り、今回は前年のように大雪で新幹線が止まることもなく、無事にご帰還。結局何をするわけでもなく久し振りにゴロゴロしていた。でも、たまにはこういうのもいいよね。どうせこの正月休みが終わったら4月中旬までほとんど休みなく働かなきゃならないんだからさ。

 で、元旦のサッカー天皇杯決勝。浦和レッズとなってからは初めての決勝進出の我がレッズと清水エスパルスの対戦ということで、テレビで見る国立の風景は、やっぱレッズ・サポーターの比率が高そう(笑)。なかなかサイドと中盤が機能せずというか抑えられて清水に攻められる局面が多かったけど、前半の堀之内、後半のマリッチのゴールで2-1で勝利!今年もタイトルを獲得できて感無量でございます。

 しかし、表彰式でトロフィーを受け取った岡野が、そのまま宮家の方と川渕キャプテンとの握手をすっ飛ばして行きそうになったのは笑えた(笑)。あと、この試合限りで退団するマリッチをみんなで胴上げしたシーンもよかったな~♪

 ところで、今まで映画レビューを別blogにてアップしていたのだけど、時間的なもの、今の私自身、映画へのベクトルが向いていないこともあり、こちらにまとめることにしました。すべての鑑賞作品のレビューは書けないと思うので、気が向いたときに映画ニッキとしてアップしていきますのでよろしくお願いします。なお、過去の映画レビューについては、このblogのLINKから飛べるようになっています。