Once Bitten,Never Shy~言わずに死ねるか!~
日々の出来事言いたい放題。毒適量。
2006/05/28 シンプル・バトン
 「HOME SWEET HOME」のGTLさんから回していただきました。といっても、私、このバトンなるものにお答えするのは生まれて初めてなので、ウィットの効いたお答えなどできませぬ(汗)。といふわけで、いってみませう。

【ルール】
1~3は、通常のバトンと同じく答える。
4で回してくれた人の質問に答えるとともに、次に回す人への質問を考える。
5でバトンを回してくださった方へメッセージ
6でバトンを回す人3人

1.今のお気に入りのアイテム!

jeff.b.grace.jpg
 
 JEFF BUCKLEY 「GRACE」
 4の質問とも被ってしまひますが、聴けば聴くほどハマっていくスルメのようなアルバムで、その聴く者の心を掴んで離さない美しい歌唱、メロディーは、決して色褪せることがないと思います。因みにもし買うなら、値段は少し張りますが、2CD+DVDの"LEGACY EDITION"がいいでしょう。彼の音楽と出会ったのはごく最近なのですが、彼が存命中に彼の音楽と出会っていたらよかったのにと、つくづく思います。彼が亡くなってから、来年でもう10年なんですね・・・。以前の記事にも書きましたが、是非将来ライヴのアンコールで、松岡さんのギターをバックにアンジェラ・アキに"Hallelujah"を歌ってもらいたい。

2.今狙ってるアイテム!

33869322.jpg
 
 カシオ GW-5600J-1JF The G DIGITAL
 オフではG-SHOCKを愛用している私。最近(というか今日)そのうちのひとつが電池切れを起こしまして、そろそろG-SHOCKも電波時計だよな~ということで、シンプルなデザインのこれが欲しいなと。あまりゴツゴツしたデザインのものだと、HNのとおり手首の細い私がはめると妙にデカく見えてしまうので、このくらいがちょうどいい。これじゃなかったら、文字盤が黒の奴ね。

3.こだわり!

g00064.jpg
 
 別にこだわり!ってほどでもないのですが、18年前にアルコールを一切止めたけど飲みに行くのは大好きな私の場合、飲みの席では必ずウーロン茶orジンジャーエールだす。

4.いただいた質問への回答と次の方への質問
 いただいた質問は、「無人島へ持っていくアルバムを5麻衣教えてください!」ということで、今の気分は
1.RAINBOW 「BENT OUT OF SHAPE」
2.GREAT WHITE 「ONCE BITTEN」
3.CAROLE KING 「TAPESTRY」
4.JEFF BUCKLEY 「GRACE」
5.鬼束ちひろ 「インソムニア」
って感じでしょうか。アンジェラ・アキの「Home」は、まだ発売前なので。でも、この5枚はよほどのことがない限り、絶対に変わらなさそう。なので、アンジェラ用にもう1枚増やしてもいいかしら?(笑)

 そして、こちらからの質問は、
「あなたの人生を変えた音楽又は映画を教えてください!」

5.バトンを回してくれた人へのメッセージ
 倉木麻衣ちゃんともども、アンジェラ・アキもよろしくお願いいたします。

6.バトンを回す3人
 って、よくよく考えたら、バトン回せるほど親しくお付き合いしている方っていないかも(爆)。てなわけで、どなたか拾ってくださる方がいらっしゃいましたらお願いいたしまする。
スポンサーサイト
2006/05/28 "応募抽選特典:ライヴご招待!"って・・・?


 今日TOHOシネマズ府中で「デイジー」を観た帰りに新星堂に寄って、アンジェラ・アキの「Home」予約票をGet。うちのblogのコメントで情報をいただいたとおり(watana-baさん、ありがとうございます)、そこには「応募抽選特典:ライヴご招待!」の文字が!(この記事のファイルのとおりです)これが新星堂のみの特典なのかアルバムの封入特典なのかこれだけでは判断できかねるが、いただいたコメントにあるとおり、おそらく封入特典ということなのだろうという希望的観測。何のライヴなのか、どういう形態で行われるものなのか、そして本当に実現するのかどうか、現時点では未確定なことが多いけど、何らかの形でまた彼女のパフォーマンスを観る機会があるというのは嬉しいもの。すべては6/14(6/13には入荷するけど)に明らかになるというわけだ。これが秋に予定されている全国ツアーにご招待!というのだったらなお嬉しいんだけどね(笑)。

 で、「デイジー」は、チョン・ジヒョンには及第点を与えよう。声を失った後の感情表現はもう一息の感があるが、それでも数奇な運命に翻弄されるヒロインをしっかりと演じていたということで。それに、やっぱキュートだし(笑)。やはり「4人の食卓」は彼女の汚点として記憶から抹消したいわ(爆)。また、オープニングのカットがエンディングのカットにもう一度使われ、オープニングではヘヨンの視点、そしてエンディングではジョンウとパクウィの視点から描くというのが上手いな~。でも、オープニングカットではジョンウがあの場にいたのはすぐに気付いたけど、パクウィもあそこにいたんだね。スイマセン、しゃがんでたとはいへ気付きませんでしたよ(汗)。それにしても、あの展開ではあのような形でしか落とし前を付けられないとはいうものの、やはりあの結末は哀し過ぎるね。

 で、帰宅してから昨夜録画しておいた「CDTV」を見たんだけど、これでまたアンジェラ・アキの名前が浸透していくかなと。でも、シャンデリアみたいな余計な装飾品は不要だし、どうせカラオケなんだろうからバッキングも別に流す必要がなくて、ピアノの弾き語り一本で十分彼女の魅力は伝わったはずだよ。演出面で不満が残ったね。てか、左足の"蹴り"を映せって(爆)。

 それにしても、この間の記事を書いた後に、6/4のニッポン放送のイベントとか7/24のめざましクラシックスへの出演なんかも決まったみたいで、両日ともスケジュールの都合で行けないのがハッキリしているのが残念だけど、よくよく考えてみたら今週も帰国早々5/30~6/4までスケジュールが埋まっているわけで、忙しいことはいいことだとはいうものの、くれぐれも身体だけには気をつけてもらいたいなと思ふ今日この頃であります。とか何とか言いつつ、5/31の「アンジェラ・アキのちょっとハーフタイム スペシャル」は、無事当選メールが来たので、しっかりと行かせてもらいますけど(笑)。

 本日までのお買い物>伊坂幸太郎 「陽気なギャングの日常と襲撃」、垣根涼介 「ワイルド・ソウル」、北村薫 「街の灯」(以上書籍)、JEFF BUCKLEY 「LIVE AT SIN-E」、RAINBOW 「DEUTSCHLAND TOURNEE 1976」(以上CD)
観ないで死ねるか!~2006年劇場鑑賞作品一覧5月編~
036 デイジー ☆☆☆☆ 5/28@TOHOシネマズ府中
 従来のキュートな雰囲気を振り払い、数奇な運命に翻弄されるヒロインを熱演するチョン・ジヒョンの今回の演技には十分及第点を与えられるだろう(それでも十分キュートなんだけどね(笑))。アンドリュー・ラウ監督のアクション部分とクァク・ジェヨン監督の"泣かせ"部分が上手い具合に噛みあっているかな。でも、この展開ならばあの結末しか考えられないとはいへ、何とも哀しすぎる。 

035 隠された記憶 ☆☆☆ 5/27@ユーロスペース
 誰かから覗かれているという心理的恐怖に追い込まれ、次第に疑心暗鬼に陥る人間心理。BGMを一切排することによりかえってその緊迫感を煽るミヒャエル・ハネケ監督の手法は相変わらずだが、どうも頭の中が整理できずに混乱してしまう。これも彼の狙いの内か?

035 ピンクパンサー ☆☆☆☆ 5/21@日比谷スカラ座
 ピーター・セラーズのイメージが強すぎるからか、今までリメイクされることのなかった「ピンク・パンサー」であるが、別にオリジナルに特別の思い入れがあるわけではない私には、これはこれでお気楽に楽しめるかな。ノークレジットのジェイスン・ステイサム、存在感あり過ぎ(笑)。
 
034 ナイロビの蜂 ☆☆☆☆ 5/20@TOHOシネマズ府中
 妻の死の真相を追ううちに辿り着く国家的な謀略。情熱的な"動"のイメージの妻と"静"のイメージの夫との対比、そして観終わって感じられるふたりの深い愛。アフリカの広大な大地の映像と共に見応え十分。主演のふたりだけでなく、脇を固めるビル・ナイとピート・ポスルスウェイトのベテラン勢も貫禄十分だ。

033 ブロークン・フラワーズ ☆☆☆☆ 5/6@シネリーブル池袋
 謎の手紙に導かれて自らの過去20年の人生を見つめ直すかのようなロード・ムービー。ドンの一挙一動が可笑しくも哀しい、まさにビル・マーレイの独壇場の作品だ。

032 戦場のアリア ☆☆☆☆ 5/3@恵比寿ガーデンシネマ
 第一次大戦中に起こった事実を基にした作品。音楽の持つ力、そしてクリスマスという特別な日は、戦場の兵士の心を和らげるのだろうか。その一方で、戦争というものは国家間の争いであって、戦場の兵士個人個人の争いではないということをあらためて思い知らされる。

031 メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー ☆☆☆☆ 5/1@SHIBUYA-AX(試写会)
 "何故メタルは嫌われるのか?"という切り口は興味深いし、監督の"メタルヘッド"度、様々なミュージシャンのインタビューにおけるコメントも面白い。結局は周りがなんと言おうともメタルを愛する気持ちを持つことが大切なのだ。でも、幾らライヴハウスでの試写会と言ってもあの大音響での上映は行き過ぎ。耳栓持って行って正解だもん(苦笑)。
Angela Aki@SHIBUYA BOXX~MTV VMAJ 2006 COUNTDOWN SHOW~(2006/05/22)
 東京と大阪でのワンマン・ライヴを大成功のうちに終え、俄かにその周囲が騒がしくなっているアンジェラ・アキの、テレビ収録以外でのワンマン・ライヴ後初の東京でのライヴ・パフォーマンス。それがこのMTV VMAJ 2006 COUNTDOWN SHOWだ。しかも、今夜はアンジェラだけでなく、デビューから10年間独自路線で第一線で活躍しているBONNIE PINKも、このSHIBUYA BOXXという小さなハコでパフォーマンスを行うという、滅多に観られない貴重な機会。それを見逃す手はないだろう。しかも、アンジェラのプロデューサーである松岡さんが、過去にBONNIE PINKのプロデュースを手掛けていたということもあり、このふたりには奇妙な縁を感じていたのだ。で、あまり大きな声では言えないけれど、今夜はアンジェラよりもBONNIE PINKのパフォーマンスを楽しみにしていた、なんて言ったら、ファンの方に怒られるかな?(汗爆)

 開演時刻の19時よりも前に会場へ到着して受付を済ませると、ハガキと引き換えに整理券を渡される。その番号が230番って、今日って50組100名様ご招待じゃなかったっけ?多少水増しして当選ハガキを出しているとはいへ、当選者と同数以上の関係者がいるってことぢゃんね(苦笑)。

 そんなもので、300人程度のキャパと思しき会場内は既に満員状態。辛うじて入口近くのフロア後方に潜り込む。オープニングに出てきたVJ鉄平さんによると、今夜の出演順はBONNIE PINK→タカチャ→アンジェラであるとのこと。どうりでステージ上には所狭しとドラム、キーボード、パーカッション等の機材が並べられているわけだ。アーティストとしてのキャリア、"格"からすると、まだまだ新人の域を出ないアンジェラがトップを、BONIIE PINKがトリを務めるのが妥当だと思うのだが、ステージのセットチェンジに要する時間を考えると、一番機材の多いBONNIE PINKをトップにするのが一番効率的ということなのだろう(って、穿った見方かしら?)。あと、後で登場する"スペシャル・ゲスト"のスケジュールの問題もあったりして(謎笑)。

 とにもかくにも始まったBONNIE PINKのパフォーマンス。狭いステージ上に彼女のほか、G.(フライングVだ!)、B.、Ds.、Key.、Per.の総勢6人がおり、途中でホーンセクション3人を加えたものだから、BONIIE PINK自身も「ステージ上の人口密度が高い!」と言っていたように、熱い、というか暑苦しい(爆)。因みにKey.の奥野真哉氏は、アンジェラの2003/08/11の南青山MANDALAでのライヴの際にゲスト参加しており、ここでもまたアンジェラとBONNIE PINKとの"縁"を感じてしまった。で、彼女の公式サイトをチェックしたら、昨年6月にリリースされたカバー・アルバム「REMINISCENCE」収録のAimee Mannのカバー"That's Just What You Are"には、松岡さんと奥野さんのふたりが参加してるんだね。お、他にも映画「Hedwig And The Angry Inch」の"The Origin of Love"とかアンジェラも好きだというTHE PRETENDERSの"Don't Get Me Wrong"なんかもカバーしてるよ。って、ドンドン横道に逸れていくな~(苦笑)。

 そんなBONNIE PINKのパフォーマンスは、さすが10年間第一線で活躍しているだけあって、MCを含めた観客の乗せ方、ステージ進行、その歌声と、余裕と貫禄を感じさせるものがあり、素直にカッコいい!と思える(しかもキュート(笑))。さらに、映画「嫌われ松子の一生」の主題歌である"LOVE IS BUBBLE"演奏の前には、"スペシャル・ゲスト"として、なんとこの映画の主演の中谷美紀が登場し、場内に嬌声が響き渡る。顔ちっちぇ~!、マジキレイ~!これまたあまり大きな声では言えないけれど、中谷美紀を見た後は、もうこれで帰ってもいいって思ったもん(爆)。実は会場入りする前にBOXX脇のカフェに同じく「嫌われ松子の一生」に出演している俳優の荒川良々の姿を見つけていたので、彼が"スペシャル・ゲスト"だったりして、でも、そしたら客引くだろうな~って思っていたから(苦笑)、彼女でヨカッタ(笑)。あ、私荒川良々さん好きなので誤解のないように(汗)。って、ほとんどパフォーマンスの内容については触れていないんだけど(滝汗)、ラストに"Heaven's Kitchen"で締めくくり、コンパクトにまとめた、だけど華やかさもある十分に観客に印象付けるパフォーマンスだった。

 続くタカチャについては、すいません、私ラップ、ヒップホップ系には一切興味がないので、一旦外に出て、カフェ内のモニターを観ながら友だちと談笑してました。だって、長時間のスタンディングは腰にくるんだもん(汗)。

 そして、タカチャのパフォーマンスが終わり、インターバルの間に会場へ戻る。どうやら前2組のパフォーマンスの後帰ったお客さんもいるようで(といっても、会場内は十分満員と言って差し支えないほどの混み具合だったのだけど)、多少後方にスペースができている。友だちとその空いたスペースに潜り込み、アンジェラの出番を待つ。ステージ上のRolandの"エレグラピ"の位置は、今夜もアンジェラが"左前"でプレイすることを示している。程なくして場内暗転、ステージ右手から登場したアンジェラの今夜のいでたちは薄いオレンジのTシャツにデニム。さすがに後方の位置にいたため足元までは確認できなかったが、演奏中のモニターに映る彼女の姿からすると、白のコンバースか?

 ピアノの前に座り、弾き出したイントロは"Rain"。開演前に友だちと今回はこうしたイベントだから、インパクトを与えるという意味で、セットはシングル4曲+"Rain"+αだろう、という話をしていたのだけど、どうやらそのとおりになりそうだ。アンジェラ自身が"ライヴを通じて一番成長した曲"と言っているとおり、アンジェラ・アキを初めて観るお客さんに対する挨拶代わりの一曲であるとすれば、やはりこの曲が妥当であろう。この"Rain"、意識的なのか分からないが、全体的にゆったり目のテンポで、今までにない、とてもメロウな印象を受けた。また、ワンマン・ライヴとは違う環境だからだろうか、観客にジックリ聴かせに入っているような、そんな印象も受けた。

 "Rain"の後、今夜のこのステージ、BONNIE PINKとタカチャ、リスペクトするふたりと同じステージに立てることに対する喜びと松岡さんがBONNIE PINKのプロデュースをしていたことから派生する彼女との関係について語り、"This Love"へ。早くもこの曲を繰り出すとは、短い持ち時間の中で早い段階で観客の心を掴もうという意識なのかどうかは分からないが、何度も同じことを書いているのでクドクドと繰り返すことはしたくないのだが、やはり何度聴いても心を揺さぶられ、涙腺が緩くなってしまう。暴言を吐かせてもらうと、この曲が売れないようじゃ日本の音楽シーンは終わりだね。

 そのまま"+α"の"Warning"へと続き、演奏後"This Love"と"Warning"の曲紹介。そうだよね、"Warning"ってアップテンポのナンバーなんだけど、歌詞が結構ダークな感じなんだよね。"奇跡"もそうだけど、このギャップがまた面白い。曲紹介の後は今夜最初のMC。やはりMTVのイベントということで、ハワイ在住時はMTVっ子だったという話から入り、自身のPVを撮るときの話、ビヨンセやジェニファー・ロペスのPVのメイキングのようなゴージャスな感じでやるのかと思いきや、チャチャッとスタジオ入ってチャチャッと撮ってお終いって、なんか思ってたのと違うって、当たり前でしょ(笑)。それでも、初めて自分のPVをテレビで見たときには、ラジオで自分の曲が初めてかかったときよりも嬉しかったとのこと。やっぱり視覚で味わうというのはまた格別なものがあるのだろう。そして、"心の戦士"のPV撮影時には、首を振りすぎて収録翌日ムチ打ちになったと言って笑わせ(笑)、"心の戦士"へ。今夜のイベントの趣旨に沿ったMCをキチンとまとめ、最後にしっかり落とすところも上手いよね。

 そんな笑いの後の"心の戦士"では、力強い歌声を聴かせてくれる。観客は、圧倒されているのか、それこそシーンと水を打ったような静けさで彼女の歌声に耳を傾けている、そんなイメージだ。なんたって、会場が狭かったせいもあるけど、ブレイクで膝をパン!って叩く音が場内後方にまで響いてくるくらいだったからね。モチロン演奏終了後は盛大な拍手。彼女のパフォーマンスが大地に水が沁み込むように観客の心に浸透していっているということなのだろう。そのまま間を空けずに"Kiss Me Good-Bye"へと続き、やはり最後はこの曲でしょ、ということで、"HOME"に対する想いと共に"HOME"だ。で、"HOME"の前にアンジェラが今夜最後の曲だというアナウンスをしたら、ワンマン・ライヴに足を運んだお客さんもいたのだろう、場内に"ええ~!"の声が。アンジェラ「お、ここにも"ええ~!"の係の人が!」って、完全にこれ、お約束になりつつありますな(笑)。

 今夜のパフォーマンスはイケイケ(死語)だったワンマン・ライヴとは違い、最初に書いたとおり、彼女を初めて観るお客さんにもジックリ聴かせるかのようなイメージのパフォーマンスだったように思える。大阪でのあのパフォーマンスを観てしまった後だけに、そのイメージ、テンションの違いに、なんだか少し疲れているのかな?という気もしたのだが、それでも十分に今夜の観客にアピールできていたということは、彼女のパフォーマンスが終わった後、場内におお~というどよめきと、彼女のパフォーマンスの余韻に浸るかのような雰囲気が広がっていたことからも明らかであろう。次に彼女のライヴ・パフォーマンスを観られるのは、おそらく7/22の池上本門寺での「Slow Music Slow LIVE '06」。 それまでの間もシングル、アルバムの発売、多数のメディアへの露出等を通じて彼女に対する注目度は益々アップするであろうから、今後もその動向からは目が離せない。

 そういや、ライヴが終わって飯食おうとパルコの前を通りかかったら、藤木直人が「ギャルサー」の撮影してた。今夜は芸能人沢山見たな~と、そっちでもお腹一杯(笑)。 

SET LIST
BONNIE PINK
01.So Wonderful
02.Cotton Candy
03.Tonight,The Night
04.かなわないこと
05.LOVE IS BUBBLE
06.Heaven's Kitchen

Angela Aki
01.Rain
02.This Love
03.Warning
04.心の戦士
05.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
06.HOME
2006/05/23 今が旬!?
daisy.jpg

 東京と大阪のワンマン・ライヴを大成功のうちに終えたアンジェラ・アキの周辺が、俄かに騒がしくなってきている。まず最初は"This Love"が映画「デイジー」のイメージ・ソングとして起用されることに決まったということ。このblogの鑑賞予定作品にも以前からリストアップしていた作品だけに、何とも感慨深い。また、この作品は、現在の香港映画の金字塔「インファナル・アフェア」三部作を撮ったアンドリュー・ラウ監督がメガホンを取り、「猟奇的な彼女」、「僕の彼女を紹介します」等のクァク・ジェヨン監督が脚本を手がけ、主演には上記2作でも主演を務めたチョン・ジヒョンを配して全編オランダ・ロケという、期待感十分の作品なのだ。もっとも、今までとは違うイメージに挑んだ「4人の食卓」では思い切りハズしてくれたチョン・ジヒョンが、今回どのような演技を見せてくれるのか、一抹の不安もあるのだけど・・・。そんな「デイジー」の公式サイトはこちら

cdj200606.jpg

 続いては、5/20発売の「CDジャーナル」では表紙に取り上げられている。しかも、巻頭カラーのインタビュー記事も読み応え十分。ファンならば、購入の上、ジックリと読まなければならないだろう。それから、フロント・カバー・ストーリーとして取り上げられている「BARFOUT!」の記事も、1stアルバムへの期待を煽るのに十分な効果があるだろう。もっとも、個人的には見開きのグラビアは余計だと思うが。あんなモデルみたいなことは、アンジェラ・アキというミュージシャンには必要ないと考えているので。

 その他、5/27の「CDTV」、6/1のSHIBUYA-AXでのライヴ、6/2の「ミュージックステーション」、6/11の「トップランナー」等々、今が旬とばかりにテレビでの露出が凄い勢いだ。 そういや今日も、J-WAVEの番組のゲストでHMV渋谷のスタジオに来ていたっけ(時間的に行けないので、ラジオの前でその光景を思い浮かべていた)。HMV渋谷のスタジオといえば、メジャー・デビュー直前の去年の9/9に、同じくこのスタジオにゲストとして来ていたのを観に行ったっけ。あれから僅か1年足らずの間に、状況が大きく変わったな~と、しみじみ。

 それから雑誌といえば、現在発売中の宇多田ヒカルが表紙のファッション誌「mina」でも、ミュージシャンの私物Tシャツの特集で出てますな。着ているのは赤のFLEETWOOD MACの「MIRAGE TOUR」のTシャツだ。昨年10月のO-EASTのMTVライヴや11月の「ポップジャム」出演時に着ていた、スティーヴィー・ニックスが大好きだと公言しているアンジェラらしいコレクションだ。でも、このTシャツ、12,000円もするのね~。ちょっとビックリ。これ以外にも、昨年9月の「めざましテレビ」出演時に着用していたAC/DCや、5/5の六本木ヒルズアリーナでのライヴ時に着用していたPRETENDERSのTシャツのような、大好きなアーティストTシャツを着用することもあるアンジェラ・アキだけに、せっかく彼女のファンになったのだから、これらの彼女が大好きなアーティストたちの楽曲を聴くと、また音楽の幅が広がってファン自身も成長できると思うので、未聴のファンの皆さん、是非聴いてみてはいかがでしょうか。
Angela Aki@なんばHatch~Piano Live"ONE"~(2006/05/11)
angela.hatch.jpg

 5/9のSHIBUYA-AXでの初ワンマン・ライヴから中一日空けて、"世界一短い(本人談)"ツアー最終日の大阪公演。当初私は東京公演のみの参加を予定していたのだが、ライヴが近づくに連れ、どうせなら大阪公演も観ておきたい、いや、アンジェラ・アキの新たな歴史の幕開けとなるに違いない今回のライヴを、しかとその目に焼き付けておかねばならないという、妙な使命感のようなものに駆られ、仕事の都合を付け、そして何とか大阪公演のチケットも手配した。東京公演の感触では、大阪のチケットを取っておいて正解だったと思ったし、それは、大阪公演も観たくなったという友人たちの言葉にも表れているだろう。

 また、東京公演は素晴らしいものであったと断言できるが、それでもオープニングからの数曲で感じられた、Vo.の極度の緊張感(普通に聴いていれば問題はないのだが、彼女の実力はこんなものではないと知っているだけに、どうしても気になってしまった)をどのように修正してくるかという興味、というよりも、一度東京のステージをこなしたのだから、きっと大阪ではもっとコンディションは上向きになるであろうという期待感を抱いていたというのも事実である。

 そうして迎えたライヴ当日の朝。この日は昼過ぎの新幹線で大阪へ向かうことにしていたのだが、朝目が覚めるとどうも体調が思わしくない。喉の痛みと鼻がズルズル。この数日の気候の変動に身体がついていかなかったのか、どうやら風邪をひいてしまったようだ。しかもなんだか熱っぽいし・・・。でも、そんなことでキャンセルなどとは言っていられないので、そうした不安感を振り払うように新幹線に飛び乗り、一路大阪へと向かう。大阪に着いて、ホテルで少し休憩してから会場へ向かおうと思ったのだが、さすが方向音痴な私(苦笑)。以前にも泊まったことのある、しかも駅から至近のホテルであるにもかかわらず、駅の改札を出てから迷う迷う(汗)。何とかホテルに到着してチェックインを済ませ、暫し休憩。程よい時間にホテルを出て、今夜の会場となるなんばHatchの最寄り駅である地下鉄なんば駅に降り立ったものの、またしても見事な方向音痴振りを発揮。なんばの地下街で路頭に迷う私。止むを得ないのでその辺にいた警備員さんに道を尋ねると、どうやら完全に反対方向に歩いていたようだ。結局なんばの地下街を一往復する形になって何とか辿り着いた。ホント、余裕を持ってホテルを出発してよかったな~と、心から思いましたです、マジで。

 なんばHatchの入る湊町リバープレイスのエントランスを入り、エスカレーターで上がった3階部分がなんばHatchの入口。既に入場を待つ長い行列ができている。開場時刻は過ぎていたが、開場が少し押しているようだ。その行列の先頭にAXでもお会いしたトシヤさんの姿を見つけ、ご挨拶をさせていただくと、一緒に並んでらしたKenさん、まるチャンスさん、そしてcocodocoさんをご紹介していただく。また、会場入りしてからロビーで、はるさん、緑茶さん、OUJIさん等もご紹介いただき、皆さんと少しお話をすることもできた(嬉)。でも、風邪でちょっとフラフラ気味だったので、支離滅裂なことを口走っていないか、ちと心配です(汗)。
 
 また、今回の大阪参戦のもうひとつの命題である、東京公演ではあまりの人の多さに買えなかったTシャツも開演前に無事にGet(ブラック&グリーン両方)。頼まれていた友だちの分も買えたので、これで殺されずに済むとひと安心だ(笑)。

 今夜の会場となるなんばHatchは、スタンディングでキャパ1,500名(SHIBUYA-AXと同じ)となっているが、1階フロアはAXよりは狭い感じだ(実際に1階前方の椅子席の列もAXより少なかったしね)。また、東京公演で十数台入っていたカメラはない(地元テレビ局の取材カメラは入っていたようだが)。そして、今夜の席は1階指定席の後ろから2列目の中央ブロック右よりの席。今夜はアンジェラの歌う表情よりも、やや距離はあるが、ピアノを弾く手元が見える位置だ。

 開演予定時刻の19時を15分ほど過ぎた頃であろうか、東京公演と同様のオープニングを告げるコーラスが印象的な曲(何という曲か、ご存知の方がいらしたらご教示願いたい)が流れ場内暗転。いよいよ"Piano Live"ONE""第2ラウンドの幕開けだ。大きな拍手と歓声に導かれるようにステージ左側から登場したアンジェラの、今夜のいでたちは怪獣(?)がプリントされた白Tシャツにデニム、足元は今夜は白のコンバースだ。ワンフレーズ奏で、「こんばんは。アンジェラ・アキです。」との挨拶に続いて、今夜もオープニング・ナンバーは"空はいつも泣いている"だ。曲全体のテンポがゆっくり目なのは、意識的な演出だなというのが分かった。また、アンジェラの歌声も、今夜はオープニングからよく出ている、そんな印象を受ける。2曲目の"Rain"でも、今夜は歌詞を間違えずに(笑)無事に乗り切る。やはり、東京公演をこなし、ステージ全体の雰囲気を掴むことができたことが、いい方向に作用しているのだろうし、これを聴いてしまうと、東京公演では、明らかにオープニングの数曲では声がちゃんと出ていなかったんだな~ということを実感する。

 2曲を終えて今夜最初のMC。音楽による"つながり"という言葉を何度も使い、そしてツアーの最終日を大阪で飾れる喜びを語り、東京ではこのノリでの「こんばんは~。」のイントネーションが「?」って思われることもあるけど、大阪では普通に気にせず当たり前のイントネーションで「こんばんは~。」って言えるもんな~と、場を和ませる。やはり慣れ親しんだ地元の近くの大阪でのライヴというのは、リラックスできるのだろう。ライヴ全体を通して感じた今夜のお客さんたちの温かなアットホームな雰囲気に、アンジェラの、"西"に対する愛着的なくだりは決して社交辞令には聞こえず、正直私は今後もこの雰囲気でライヴを楽しめるであろう"西"のお客さんたちに少し嫉妬した(笑)。

 この後東京でも話したアメリカ時代の"Angela Aki BAND"の5ドル3時間ライヴにおける1時間目はノリノリ、2時間目は酔っ払ってフラフラ、そして3時間目はステージ周り誰もいないというMCに続き、"Will You Dance"、"We're All Alone"と続くのだが、"We're All Alone"における声の伸びはどうだ!以前のレビューで"調子の波をいち早く掴むことが課題かもしれない"と書いたが、今夜の彼女は最初から絶好調。まさに"チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル"ならぬ"アンジェラ・アキ・フルスロットル"(深い意味はありませぬ)といった趣だ。

 4曲を終えたところで再度MC。今夜もしっかりと前を向いて喋ってくれる。今夜の席からは、演奏中は彼女の表情まで窺えないだけに、こうやって顔を見ることができるというのは嬉しいもの(笑)。東京公演同様アラニス・モリセットのライヴでのエピソード等を話しながら、ライヴで乗ってくるとサンドバッグを叩くボクサーのような気分になるとか、アンジェラがノリノリ(またまた死語)になっているときに睨んでいたカップルの片方がメガネの奥で"ガン見"してた、な~んて、東京公演とはまた違った言い回しで話してくれる。MCのベースはあるのだろうけど、細かい言い回しはまったく同じではなく、適当にアレンジしてくれているんだな~と、その心遣い(?)も嬉しい。観客にも歌いたくなったら迷わず歌えって"Rain"を引き合いに出したときには、しっかり「今夜は歌詞間違えなかった。」ってネタにしてたっけ(笑)。

 そんな観客参加型ライヴにするという宣言で始まった"Warning"での"ラ~ラ~ラ~ラ~"のシンガロング・パートでは、「もっと!関西人やろ!」みたいな感じで東京以上に観客を煽る煽る。それに負けじと客席からも歌声が上がる。続く"Santa Fe'"でもブレイクの後、手拍子を要求するかのようなパフォーマンス。東京公演を振り返って修正すべきと思った点をすぐにパフォーマンスに反映させているのだろう。これは照明にも言えることで、確か東京公演は"Santa Fe'"ではレッドライトだけを用いていたように記憶しているのだが、ここ大阪ではレッドライトの他にブルーライトも使用して雰囲気を盛り上げる。おそらく今回のステージの演出スタッフには経験豊富な一流の人が付いているのではないか、そんな気がしてならない。それにしても、この曲のエンドパートのスリリングな曲展開のカッコよさには、いつ聴いてもドキドキさせられ、シビれてしまう。

 この"Santa Fe'"とは対極に位置するかのような"静"のイメージを持つ"TODAY"では、声量がもの凄い!あんな華奢な身体の何処からこんなパワーが生まれてくるのか、アンジェラ・アキというミュージシャンの底知れぬ力の一端を垣間見たような気がした。"TODAY"以上にしっとり決めてくれた"愛するもの"(やっぱりグリーンライトが効果的だ)、そこからブレイクなしに続けられた"This Love"では、分かっちゃいるけどやっぱり泣けてくる。もうね~、ホントこの曲は"名曲"と呼ばれるのに相応しい曲だとあらためて実感したよ、マジで。5/31のリリースが今から待ち遠しい。

 さあ、この後はお楽しみの"立ち"でのMCだ。「椎名林檎さんみたいにマイクコードを引っ張ってくれるスタッフがいないので、自分で引っ張るわ。」みたいなことを言いながら、ステージを左右に動くアンジェラ。東京では大阪ではママが来るからこのMCはできないなんて言っていたが(笑)、やはり自分のアイデンティティーの"原点"である母親の話はしないわけにはいかないだろう。「ニンシンですか~?」「目がコワイ。」というネタを振りながら、日本人には当たり前であることがアメリカ人である彼女の母親にとっては当たり前ではなく、それ故日本の素晴らしさ、良さを分かっていたという。それに影響を受け、アメリカで暮らし(レストランで水をサーブしてもらうときに無意識にお辞儀をしてしまうっていうのも日本人的なんだね)、彼女自身も外側から日本を見ることで、日本語という言葉を大切にして歌詞を書くという気持ちが芽生えたのだろう。彼女の母親からの影響、そして自身のアイデンティティーを確立する年代の経験が、彼女の書く歌詞に間違いなく影響を与えているんだなと思った。そんな彼女の母親に対する最大級の賛辞は、きっと、今夜この会場のどこか(色々なサイトの記事を読む限りでは、どうやら2階席にいらしたようだ)で聴いていた彼女の母親の心にしっかりと響いたことだろう。

 続いては、ノリノリ(やっぱり死語)タイムだ。マドンナの"Like A Virgin"では、東京同様サビの部分を女のコに、それに続く"フ~!"の部分を男のコに歌わせる。ここでも煽りの度合いが絶妙で、「東京に勝ってるかも~!」なんて、お客さんの負けん気を擽るような感じで煽る。アーティストにここまで言われたら、もっともっと声を出したくなるし、歌わないわけにはいかないでしょ(笑)。その勢いを持続したまま手拍子を打ち鳴らす"奇跡"、そしてやはり圧倒される"心の戦士"。"奇跡"のエンディングからそのまま"ジャン!"とピアノを掻き鳴らして"心の戦士"に突入する流れが絶妙で、そういえばSHIBUYA BOXXのライヴでも"奇跡"~"心の戦士"という流れだったなと思い出し、ナルホド、BOXXでのライヴはワンマン・ライヴを見据えての構成だったのではないか、だからあえて弾き慣れた"Rain"、"HOME"はプレイしなかったのではないか、そんな気がした。また、続いて演奏された"MUSIC"も、東京では本邦初公開だけにまだ手探り状態でのパフォーマンスという印象も否めなかったが、やはり一度通しで演奏し、観客の反応を確かめた後であるからして、自信を持って全体的にスムーズな演奏、歌唱を聴かせてくれたように思う。やはりここでもきちっと修正すべきところは修正してして結果を残すところにアンジェラ・アキというミュージシャンのポテンシャリティーの高さを感じた。それにしても、"MUSIC"という曲のフック、キャッチーさは並みではなく、聴くのは2度目であるにもかかわらず、気が付いたらメロディーを口ずさんでいた。もしかしたら今後ライヴにおけるアンセムの1曲になるかもしれない。また、大阪では演奏後に1stアルバムに収録される"MUSIC"と、曲紹介もしてくれたっけ。

 そして今夜最後の曲とのアナウンスに、東京同様場内から「ええ~~~~~~!」の大声が。アンジェラも「大阪にも"ええ~!"の係の人がおったわ~。」と、なんだかとても嬉しそう。アメリカ時代のライヴでの、辛さを堪えてグッと目を閉じて、観客が自分の音楽に耳を傾けている姿を想像しながら歌っていた。でも、その想像していた光景が今夜は現実のものとなっていると、あらためて観客に向けて感謝の言葉を投げかけるアンジェラに対して、感謝したいのはこちらの方だとばかりに一層の大歓声で応える観客。その熱気と想いにさしものアンジェラもやられたのか、東京ではグッと堪えていたけどと、思わず涙ぐんでしまったようだ。でも、「泣いたら声が変わってしまうから。」(笑)と、踏み止まりその涙を拭って本編ラストの"Kiss Me Good-Bye"へ。プロとして当たり前とはいえ、声が乱れずしっかりと歌い上げる彼女の姿に"プロ根性"を見たというのは大袈裟か。

 アンコールを求める盛大な拍手の中、今夜は"ONE"のブラックTシャツに着替えて再登場したアンジェラ。勿論アンコールの1曲目は"TRAIN-TRAIN"だ。曲間でブレイクして「この曲を演奏するときにひとつ夢があって、"見えない自由が欲しくて"の後に・・・」というアンジェラの言葉に続いて、すかさず客席から"ア~ア~!"の声が飛ぶ。アンジェラも「そうそう!」とホントに嬉しそうだ。「めざましテレビ」でも放送されたし、さすがネット社会だけに情報が流れるのが早く、皆さんその辺をよく分かってらっしゃる(笑)。というわけで、"見えない自由がほしくて"&"見えない銃を撃ちまくる"の後の"ア~ア~!"のパートは、当然の如く大合唱だ。そして、ヒートアップした雰囲気を和らげるように「みんなは私の"HOME"です。」の言葉に導かれて始まった最後の最後の"HOME"。これでワンマン・ライヴがホントに終わってしまうのだな~という惜別の念に駆られ、最初から最後までずっと歌詞を口ずさみ(両隣のお客さま、五月蝿かったらゴメンなさい(汗))、でも、終演後は、ホント大阪まで来てよかったという、もの凄い幸福感に包まれた。

 今夜のライヴは、アンジェラの声の調子、全体的な流れ、観客とのコール&レスポンス、そして終演後少しお話させていただいたむてさんが指摘されていたように緩急の使い分けなども見事で、すべてにおいて東京公演を上回る出来だったのは間違いない(モチロン、東京公演も素晴らしいものだったのは間違いないのだが)。それは、終演後、客電が点いて、終了のアナウンスが流れているにもかかわらず、しばらく拍手が鳴り止まなかったという点にも表れているだろう。

 確かにセットリストは東京、大阪とも同じものではあったが、それぞれのショウの表情は違い(東京はいい意味での緊張感、大阪はリラックスしたアットホームな雰囲気)、リッチー、ロニー、コージーの"三頭政治"時代のRAINBOWや全盛期のGREAT WHITEがそうであったように、優れたミュージシャンというものは、毎回同じセットリストでも毎回違うショウを観せてくれるものなのだ(ちと強引な例えか?)。そうした意味でもアンジェラ・アキというミュージシャンの持つ優れた資質をあらためて確認することができたのも収穫だった。モチロン、細かいことを言い出すと、反省点はあるのかもしれないけれど、彼女の資質を持ってすれば次回のライヴではそういったものは修正できるだろうし、まだまだ伸び代の大きい、進化し続けるアーティストであると確信した。それはそれとして、あれだね。武道館公演の際は、2daysにして、一日はラウンドステージによるピアノの弾き語り、もう一日はバンド・スタイルのライヴってことでお願いしたい。"一粒で2度美味しい、グ○コのようなアンジェラ・アキ"ってことで(笑)。

 また、おそらく東京公演もそうであったと思うのだが、今夜の観客の年齢層の幅広さ。まさしく"老若男女"という言葉が当てはまっていた。最近の音楽は、ジャンルが細分化しているだけでなく、"若者向け"、"年配者向け"、"子供向け"みたいな、対象が世代ごとにも分かれてしまっていて、世代を超えてみんなが楽しめるという音楽が減っているように思えるのだ。だから、先日のBON JOVIのライヴで見かけたような幅広い年齢層のお客さんが足を運んでいたという点に、彼女の音楽は世代を超えた普遍的な魅力をもってアピールする音楽なんだということを実感した。現に、私の隣の中年のご婦人は、私同様ノリノリ(だから、死語なんだってば(苦笑))でしたから。

 とまあ、体調不良もすっかり忘れてライヴに集中していたせいか、ホテルに戻ったら緊張の糸が切れたみたいでバタンキュー(死語)でした。でも、ホントに大阪まで行ってよかったと心から思ったし、アンジェラ・アキと彼女を支えたスタッフの皆さんにも、心からありがとうと言いたい。今回のワンマン・ライヴの成功を受けて、益々注目度が高まるだろうから、プレッシャーはあるだろうけど、次なるステージではより一層進化した貴方の姿を観られることを楽しみにしています。

 余談ながら、翌朝ホテルのレストランで友人と朝食を食べていたら、お隣のテーブルにスポーツ・ジャーナリストの二宮清純氏がいらっしゃいました。そういやプロ野球の交流戦が大阪ドームで行われていたっけ。さすがに氏がアンジェラ・アキのライヴを観に来るわけないもんな~(笑)。

SET LIST
01.空はいつも泣いている
02.Rain
03.Will You Dance
04.We're All Alone
05.Warning
06.Santa Fe'
07.TODAY
08.愛するもの
09.This Love
10.Like A Virgin(Madonna)
11.奇跡
12.心の戦士
13.MUSIC
14.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
Encore
15.TRAIN-TRAIN(ザ・ブルーハーツ)
16.HOME
Angela Aki@SHIBUYA-AX~Piano Live"ONE"~(2006/05/09)
 日本に帰国して活動を始めてから3年、そしてメジャー・デビューから9ヶ月。今まで様々なイベント、フェスティバル等でライヴ・パフォーマンスを行ってきたアンジェラ・アキが、いよいよ"満を持して"待望のワンマン・ライヴを行うことになった。

 我々仲間内でも、有料で、しかも今夜のお客さんはアンジェラ・アキ"だけ"を観に来るわけだから、今夜のライヴの出来が今後の彼女の活動を大きく左右する試金石、まさに真価を問われるライヴになるだろうという見解で一致していた。さらに、ピアノ一本でどこまで1,000人近い観客を取り込むことができるのか、その点にも興味が集まった。

 オマケになんでお前までが?と訊かれると返答に窮してしまうが、3年前から彼女を追いかけてきた私自身、自分のことのように当日の朝から緊張の度合いが高まり、仕事も手に付かない状態(苦笑)。アンジェラ自身の緊張のレベルはこんなものではないだろうと思いながらも刻々と迫る開演時間。しかし、悪いときに悪いことは重なるもので、終業時刻間際にトラブル発生。一瞬焦ったものの、何とか解決し、開演予定時刻の約10分前に、会場となるSHIBUYA-AXへと飛び込んだ。

 入口には、今夜は完全Sold Outで当日券もなしである旨の告知が。これこそアンジェラ・アキに対する期待感の表れと言えるだろう。会場内でアンジェラ仲間たちと落ち合い、それぞれ自分の席に着く。ステージ上には4/28のSHIBUYA BOXXと同じ"エレグラピ"が1台。それ以外の、バックドロップなどは一切ないシンプルなステージ。その代わり、最前列を含めて場内にはおそらく10台以上のカメラが入っている。きっと今後何らかの形で放送されるということなのだろう。

 また、ピアノの位置からすると、今夜も左前の"ビリー・ジョエル・スタイル"でプレイするようだ。場内にはエルトン・ジョン他のBGMが流れている。開演時間がやや押しているようだ。そんなとき、ネットで知り合ったトシヤさん、ヤッシィさん、そしてむてさんが声を掛けてくださり挨拶を交わす。

 ご挨拶の後自席に戻りふと2階席を見ると、最前列にフジテレビの中野アナと軽部アナの姿が。そういや去年の暮れにアンジェラが「めざましテレビ」に生出演したとき、中野アナとメールしてるなんていう話が出ていたな~と思いながら、思わず「いいよな~、アンジェラは。中野アナのメルアド知ってるんだもんな。」などと呟き、隣の席のアンジェラ仲間に「アンジェラよりも中野アナかい!」と突っ込まれたりして(苦笑)。

 相変わらず長い前置きだが(苦笑)、開演予定時刻の19時を20分ほど過ぎた頃であろうか、ようやく場内が暗転する。それと同時に場内に歓声がこだまする。そして、アンジェラがステージ向かって左手より登場すると、歓声は一層大きくなる。今夜の彼女のいでたちは、白地にカバ(?)がギターを抱えている図がプリントされたTシャツにデニム、そして黒のコンバースという、もう定番となったスタイル。ワンマン・ライヴだからといって特別な衣装を誂えるということはしないようだ。まさに自然体。

 そして、ワンフレーズ奏で、「こんばんは。アンジェラ・アキです。」との挨拶の後、オープニング・ナンバーとなったのは、"空はいつも泣いている"だった。1曲目にどの曲を持ってくるか、そしてそれが決まるかどうかということがライヴの成否を決める大きな要素だけに、注目していたのだが、ナルホド、アップテンポのこの曲を持ってきたかと、上手い選曲に心の中でニヤリとする。

 さすがに初のワンマン・ライヴ、そしてテレビカメラが入っているということもあるのだろうが、アンジェラの声にはかなり緊張が感じられる。モチロン、音を外すとか、そういったことはないのだが。それと、全体のテンポが遅いように感じられたのは気のせいか。この緊張感は、4曲目の"We're All Alone"まで感じられたように思う。

 続いては、ファンの間でも人気の高い"Rain"だ。本人も後のMCで歌詞を間違えたと言っていたとおり("We're All Alone"でも危うく歌詞が飛びそうになったように聴こえた)、多少落ち着いたようにも思えるが、やはり相当のプレッシャーがあるのだろう。

 "Rain"の後、今夜最初のMC。初のワンマン・ライヴを行うことができた喜び、そして今夜ここに集まった観客に対する感謝の気持ちを語り、アメリカで活動していた時代にも"Angela Aki Band"でバー等で3時間とかワンマン・ライヴをやっていたことに言及する(さすがアメリカは、チケ代が5ドル程度と安い)。

 ただ、アメリカの場合は、酒を飲みに来た所でなんかバンドがライヴを演っているな~みたいな感じだろうし、決してそのバンドをお目当てに来ている観客ばかりという環境ではないだろうから、注目度は全然違うだろう。しかも3時間のライヴのうち、1時間目はちゃんと聴いていた観客も2時間目には集中力が下がり、3時間目には完全酔っ払いとなると、きちんと聴いてもらえないということであり、何ともタフな環境でライヴを演ってきたということが分かる。それにしても、"1時間目"、"2時間目"、"3時間目"って、学校の時間割みたいだな(笑)。

 MCを挟んで"Will You Dance"、"We're All Alone"と続き、本日2度目のMC。椅子に座って顔だけ客席に向けて喋っていると喋りにくいな~なんて言っていたら客席から「前向いて~!」なんて声が飛んだものだから、「ほな前向くわ。」と、マイクをスタンドから外し、身体ごと客席を向いてくれる(どうも椅子脇のPAに"ネタ帖"が貼ってあったみたい(笑))。

 今はこうやってステージで演奏しているアンジェラだが、やはりライヴに行くのも大好きだそうで、でも、大好きなアーティストのライヴに行くと、必ず奇妙な現象に囚われるそうで、アーティストの歌声に耳を傾けていると、必ずといっていいほど別の方向から別の歌声が聴こえてくるとか。そういうとき、ふと隣なりを見ると、目をつぶって熱唱している奴がいるとか。思わず「あるある!」と頷いてしまったけど(笑)。結構ムカつくこととはいえ、ある日彼女が大好きなアラニス・モリセットのライヴで、ノリノリ(死語)になっていたときにふと周りからの視線を感じて我に返ったら、隣のカップルが睨んでいたらしく、アンジェラも同じように熱唱入ってったって、結局自分自身もウザがられることやってたのね~というオチだったという(笑)。

 そんな周りにウザがられないために今夜はみんなにも歌ってもらうからね、との言葉に続いて始まった"Warning"から、会場の空気、そしてライヴの雰囲気がいい方向に変わっていった。多少楽曲のアレンジを変えながら、アンジェラの後に続いて"ラ~ラ~ラ~ラ~"とシンガロング・パートを設けてくれた。今までアンジェラ・アキのライヴを観ながら、"聴かせる"ことも素敵だけど、どうせライヴを楽しむのなら、歌えるところは一緒に歌いたいな~と思っていただけに、これは渡りに船。いつものメタルのライヴで鍛えた(?)大声でここぞとばかりに声を張り上げて一緒に歌う。これで会場の空気が温まったのと同時にアンジェラの緊張も完全に解けたようだ。ライヴというのは、このように、アーティストと観客のヴァイヴが共鳴してより質の高いものに作り上げられていくのだ。

 続く赤い照明が効果的に使われた、ジャジーでヘヴィなアレンジがカッコいい"Santa Fe'"では、客席から自然と手拍子が起こる。全身でリズムを刻みながら、なんか、座って聴いているのが勿体無い、立ち上がって踊りだしたくなるような、そんな気分だ。

 ノリのいい曲が続いた後にはしっとりとした"TODAY"が演奏され、その動と静とのコントラストの絶妙なバランスに息を呑む。最初のワンフレーズをア・カペラで歌い上げた"愛するもの"では、真っ暗なステージ後方からグリーンのピン・ライトが、アンジェラのシルエットを照らし出す。ステージ・セットは至ってシンプルなんだけど、"Santa Fe'"同様、照明が効果的に使われているということがよく分かる。

 バラード調の曲が2曲続いた後に更に追い討ちをかけるように余計なMCを挟まずに始まった"This Love"のイントロが聴こえてきた瞬間、壮大なメロディー、そしてこの曲のテーマである"信じる力"と、3年前に彼女の音楽に出会い、そこで感じた可能性を信じて今までささやかながらずっとサポートしてきて、ようやくここまで辿り着いたという彼女に対する想いがリンクして、涙が止まらなくなった(今こうしてこのレビューを書きながら、またウルウルきてます(笑))。今まで彼女のライヴでは、泣きそうになってもグッと堪えていたのだけど、今夜ばかりは"泣けばいい"ってことで(笑)。そういや"泣けばいい"は、いつかオフィシャル・リリースされるのでせうか?

 と、涙でグシャグシャになったところで再びMCタイム。なんと、再びスタンドからマイクを外して、"立ち"でのMCだ。なんたってステージ上にはピアノが1台のみ。立ってステージを左右に動き回れるというのが実はもの凄いアドバンテージだったりするわけですね(笑)。

 ここで今回のライヴを"ONE"と名づけたその"ONE"とは、自らの"原点"である由。このワンマン・ライヴからまた新たなスタートを切るという意味でもあるのだろう。そういう意味では我々は"歴史の証人"か?

 そういった彼女の"原点"として、このMCでは彼女のママの話を。ファンは知ってのとおり、彼女のママはイタリア系アメリカ人。1970年代に侍(笑)のような彼女のパパと知り合い、徳島の山奥に嫁入りするわけだけど、当時の日本の田舎では国際結婚なんていうのは珍しく(しかも、相手はほんの数十年前まで"敵国"だったアメリカ人ですから)、当然彼女のママを良く思わない人もいるわけ。それでもそういった人たちに歩み寄っていく努力をしていたママ(ネタになった「ニンシンですか~?」とか「目がコワイ。」というのは、私の能力では文字で書いてもその面白さを伝えることができないので割愛します。おそらく他のサイトさんがしっかりと書いてくださるでしょう)。

 そんなママを見ながら育ったアンジェラが、アメリカで生活するようになったときに日本人としてのプライドを持つこと、そして音楽活動をするに至り、歌詞を書く際に、言葉を大切にすること、そして日本の心を教えてくれたのは、他ならぬ日本人ではない、アメリカ人であるママであったという。

 このパラドックス的な展開は、飛躍してしまうが、国籍云々よりも、ひとりの人間として、その地でどう生きるか、その人の生き方にも結び付くのだろうか?ママをネタにしながらも、これはアンジェラの"原点"である、彼女のママに対する最大級の賛辞、謝辞だと思った。

 でも、アンジェラ自身も言ってたけど、大阪のライヴにはママが来るかもしれないとのことで、そうするとさすがにMCのネタを変えないとマズイよね(笑)。はたして、大阪公演では、このMCパートがどのようなネタになるのか、それともこのまま勢いでこのネタを使うのか、興味は尽きない(笑)。

 と、"立ち"での長いMC(やはりMCのパートの割合が大きくなるのを心配したスタッフ等がいたみたいで、少しMCパートは少なめにする、な~んて言っていたけど、十分な時間でしたな(笑))の後に続いた4連発。これが"This Love"に続く本日のハイライト第2弾だった。

 まずは、なんとマドンナの"Like A Virgin"のカバー(歌詞もオリジナルね)。アンジェラがマドンナを好きだというのは周知の事実だけに、MCで和んだ空気を更にノリノリ(再び死語)に持っていく、絶妙の選曲だ。手拍子に続き、しかも、またしてもここで観客に歌わせる手に出た。最初にサビの"Like a virgin~"のヴァースの後の"フゥ~!"のパートをみんなに歌わせ、次にサビを女子に、"フゥ~!"の部分を男子に歌わせ、ラストはみんなでサビから"フゥ~!"までを一緒に歌わせる。ここは思い切り歌わないと勿体無いでしょう。

 その勢いを持続したまま"奇跡"へと雪崩れ込み、手拍子とサビの部分の合唱。更には圧倒的な力強さを持った"心の戦士"だ!しかも、初めてのフル・バージョン。ここでも"イェイイェ~!"の部分を何度も、"I don’t want it to be over~"のヴァースと合わせて合唱する。これぞライヴの醍醐味(もっともっと観客を煽ってもいいとは思ったが)。

 オマケに、アンジェラの小声での曲紹介に導かれ、4連発のラストを飾るのは、6/14に発売される待望の1stアルバムに収録される"MUSIC"だ!この、80年代ポップスを彷彿とさせるアップテンポの、何ともポジティブなメロディー・ラインを持つこの楽曲、アンジェラ・アキのまた別の一面を窺い知ることのできる佳曲だと思う。

 ヒートアップした観客をクールダウンさせるかのように、再びMCタイム。最初のMCでアメリカ時代のライヴの話をしたが、そのライヴにおいて、酔っ払って自分の音楽に耳を傾けない大半の客を前に、辛さを堪えてグッと目を閉じて、観客が自分の音楽に耳を傾けている姿を想像しながら歌っていたという彼女。

 でも、今夜はそれが現実のものとして実現している。10年間、自分の夢にしがみついて生きてきた彼女、そういったタフな時代を生き抜いた、まさに叩き上げ、ダイハードな彼女。そんな彼女からのあらためての感謝の言葉に対し、大歓声で応える観客。感謝したいのは、こっちの方なんだよ。

 そして、本編ラストの曲は、"Kiss Me Good-Bye"だ。ここはノリとかではなく、彼女の伸びやかな歌声にじっと耳を傾けるのみ。終わった後は、モチロン割れんばかりの拍手と大歓声だ。

 アンコールを求める拍手の中、今回のツアー・オリジナルグッズである"ONE"のロゴが入ったグリーンのTシャツに着替えて再びステージに登場したアンジェラ。いつもオリジナルの歌詞で独自のアレンジでカバー曲を演奏しているけど、歌詞も含めてそのままカバーするというのも楽しい、というMCに続いて、チョロっとイントロを弾いて、「この曲なんだか分かる?」との言葉の後に歌いだしたのは、なんと、ザ・ブルーハーツの"TRAIN-TRAIN"だ!どうやらアンジェラもカラオケで歌っているらしい。

 若い世代の子は知らないかもしれないけど、私なんかの世代はまさにリアルタイムで聴いていた楽曲。こりゃ盛り上がるっきゃない。サビ前のヴァース、"見えない自由がほしくて"と"見えない銃を撃ちまくる"の後の"ア~ア~!"のパートは、当然の如くアンジェラに促されなくても歌うでしょ!いやはや気持ちがいい。

 このある意味意外な選曲に関しては賛否あるかもしれないけれど、元々アンコールというのは本編のオマケ、そして大盛り上がり大会になって然るべきものと考えている私のような人間にとっては文句なし。それに、今夜のライヴを締め括るための楽曲が最後に残されているのだから、問題ないでしょう。

 そう、当然今夜最後の最後を飾るのは、この曲しかない、"HOME"だ。これはお約束でも予定調和でもいいから、やはりアンジェラ・アキにとってファンが"HOME"であるのと同じように、我々ファンにとってもアンジェラ・アキというミュージシャンは"HOME"であるのだから、この曲をラストに持ってくるのが必定。彼女の歌声を聴きながら、あらためて自らの"HOME"に想いを馳せ、今夜のライヴは大団円で幕を閉じた。

 今夜のアンジェラ・アキ初のワンマン・ライヴ。かなり練り込んだであろう絶妙なセットリストの流れ、マドンナとザ・ブルーハーツの楽曲を入れ込む位置とタイミングの妙、シンプルなステージながらも効果的に使われていた照明等のステージ・プロダクション、そして、何よりも観客参加型のステージにしたというのが素晴らしい。

 繰り返しになるが、ライヴというのは、"ジッと聴き入る"というのも悪くはないが、これを"お祭り"の一種と考えるなら、一緒に歌って踊って参加するという方が楽しいし(阿波踊りと同様、"同じ阿保なら踊らな損損"ってことですね)、そうすることによってアーティスト、観客双方のヴァイヴが化学反応を起こすが如く共鳴して、素晴らしいものになると思うのだ。

 そうした意味でも、今夜のライヴは素晴らしいものだったと断言できるし、アンジェラ・アキの魅力、真価は、ライヴでこそ発揮されるということを改めて実感した。今夜初めて彼女のライヴを観た、私以上に"音楽バカ"の友だちが、彼女の今夜のパフォーマンスを絶賛し、完全にファンになったと言っていたのがその証拠だろう。

 また、ピアノ一本でここまでのライヴを作り上げ、ピアノという楽器の更なる可能性を提示したアンジェラ・アキというアーティストの実力、そしてダイナミックで繊細で優しくも力強いその歌声にはあらためて脱帽だ。まさに"ピアノ一本なめんなよ!"とはこのことだ。彼女はまだまだ進化するし、もっともっと大きく羽ばたいていく可能性を大いに秘めたアーティストであると確信した。そして、将来バンド形式のライヴと同時に、武道館でのピアノ一本のライヴ(どうせなら、アリーナ中央にピアノを据えて、ラウンド・ステージなんていうのはどうでしょ?)というものも観てみたい、そんな気がする。

 それはさておき、結局会場入りがギリギリで、終演後もあまりの人混みで結局Tシャツ買えなかったんだよな~。絶対大阪公演では買ってやる!と、固く心に誓った私でした(笑)。なんたって、同じくTシャツを買い損ねた友だちから、大阪で買ってくるようにとのキツ~イ指令が出されているので、買えなかったら、マジで私殺されます(爆)。

 終演後、外に出ると雨がぱらついている。やはりアンジェラの"雨女"伝説は健在だったな~と心の中で苦笑しながら、それでもヒートアップして熱く火照った心と身体には、心地よい雨だった。

 大阪公演を観る皆さん、アンジェラは間違いなく期待に応えるパフォーマンスを観せてくれますから、期待していてください。モチロン私も大阪公演に参戦しますので、思い切り楽しみましょう!

SET LIST
01.空はいつも泣いている
02.Rain
03.Will You Dance
04.We're All Alone
05.Warning
06.Santa Fe'
07.TODAY
08.愛するもの
09.This Love
10.Like A Virgin(Madonna)
11.奇跡
12.心の戦士
13.MUSIC
14.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
Encore
15.TRAIN-TRAIN(ザ・ブルーハーツ)
16.HOME
Angela Aki@六本木ヒルズアリーナ(2006/05/05)
 5/4~5/5の西伊豆への一泊での温泉旅行を決めた後に判明したアンジェラ・アキの六本木ヒルズアリーナでのライヴ・パフォーマンス。たまたま今回の旅行に参加するメンツは皆アンジェラ・アキのファンということもあり、5日の日は少し早めに出てひとまず六本木へと向かおうということになった。
 
 ところが5/4。朝7:30出発、8時前には東名に乗ったにもかかわらず、さすがはGW。入口で既に渋滞の列。料金所まで辿り着くのに一苦労。渋滞情報を見ると厚木まで80分とある。繰り返すけどさすがはGW。ったく、なんでみんなここぞとばかりに遠出するんだろ、とぼやきのひとつも言いたくなるが、お前らもそうだろうというツッコミ必至ですな(苦笑)。結局厚木まで2時間以上かかったもんな。そのまま沼津まで行くか、それとも小田原厚木道路~箱根ターンパイク~伊豆スカイラインのルートを使うか迷って、某所のマスターのオススメの稲取の「うな瀬」でアジフライを食べる!という目的を達するためにはやっぱり後者だよね~と、そのまま東名を外れ小田原厚木道路へ。これが大正解。ここからは途中休憩を挟みスイスイ流れ、13時過ぎには「うな瀬」到着。生臭さのまったくないアジフライその他の料理に舌鼓を打つ。

 そして無事に今夜の宿となる西伊豆松崎の「しんしま」へ到着。でも、明日も道路がこの調子だと15時六本木ヒルズアリーナはキツイねと、一抹の不安が。それはそれとして豪勢なお料理と温泉をしっかり堪能したんだけどね。こうやって疲れた心身を癒すためのまったりとした時間というのも重要だと実感です。かなり笑えるネタも満載だったけど、ま、内輪ネタということで。

 明けて5日。朝食後出発して一路六本木へ。今日は西伊豆を北上してから伊豆スカイラインへと入るという行程。当初はスイスイ流れていたので余裕で着けそうだねと言っていたのが途中で完全に流れが止まる。なんと事故渋滞(バイクと車の衝突)で交互通行になっていたのだ。ここでかなりの時間をロスしてしまい、東名もどうせ渋滞してるんだろうからこりゃもう無理だねと半分諦めながら小田原厚木道路に乗ったのが13:30過ぎ。東名厚木ICが14時頃だったんだけど、何ともラッキーなことにほとんど渋滞がない!どうやら渋滞のピークはもっと遅い時間だったってことだね。

 東名に乗った頃に他のアンジェラ仲間から既に六本木ヒルズアリーナに入ったというメールが。程なくしてアンジェラのリハが始まったという続報メール。よっぽどテレビ電話でリハの模様を流してもらおうかとも思ったけど、リハであっても許可なくアーティストを撮影するのはご法度(これ常識ね)なので、この分ならスタートには間に合わなくても観ることはできそうだと我慢我慢。

 そして、なんとか14:40頃六本木ヒルズに到着してアリーナへと駆け込んだ。ステージ上にはエレピ(シルバーのYAMAHA製だったと思う。これは自前のものではないだろう)が設置されている。既に会場入りしている仲間に連絡を取り、無事に落ち合う。さすがに間に合うかどうか分からなかったから席取りを頼むわけにはいかなかったので並んで観られなくてもいいからと空席を探したら、これまたラッキーなことに最前列、2列目と空席を見つけることができ、私は迷わず(笑)最前列の席へと潜り込んだ。"雨女"のアンジェラにしては珍しく(でも、東京のライヴのときは晴れの確率の方が高いんだけど)、暑いくらいの好天に恵まれ、屋外であるアリーナの空間を吹きぬける風が心地よい。ライヴ開始前にお約束の拍手の練習などしながら気分が盛り上がってくる。周りを見渡すと、アリーナ内は満席立ち見、そしてアリーナを囲む建物のテラス部分にも人が溢れている。さすがはGWの六本木ヒルズだ(笑)。

 開始予定時刻の15時を少し過ぎて、この日放送されているJ-WAVEの特番のナビゲーターの南美布さん(そう、この日のライヴの模様はJ-WAVEの特番で生放送されるのだ)のMCに導かれてアンジェラが登場だ。今日のいでたちはいつもの山吹色のパーカーに、彼女が大好きだという、以前雑誌の取材でも着ていたネイビーのPRETENDERS(今年UDOの夏フェスで久々に来日しますね)のTシャツ、デニムにブラックのコンバースだ。PRETENDERSのTシャツのことが話題になったときには思はず反応しちゃった(笑)。あと、"雨女"の彼女にしては珍しく、ここ数回のライヴは好天が続いていて、ちょっと運気が変わってきたかも、なんてことを言っていたけど、週間予報によると、5/9の東京は晴れらしいが、5/11の大阪は雨の予報が出てたぞ(笑)。そういやSonyアニメ・フェスのある5/7も雨だったような・・・(苦笑)。

 てなツッコミはさておき、1曲目は"Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)"だ。前回のSHIBUYA BOXXのときのような緊張は感じられず、十分伸びやかな歌声を聴かせてくれる。これがまた屋外の雰囲気にマッチしている。集まったお客さんも彼女の歌声にじっと耳を傾けている。以前も書いたがこの天に上るような歌声を、いつか野外フェスで聴いてみたい、そんな思いを一層強くした。

 続く2曲目は"心の戦士"。どうやら今日はシングル曲で攻めるようだ。これは大正解だと思う。今日この六本木ヒルズアリーナに集まっているお客さんのすべてがアンジェラ・アキのファンだとは思えないし、そういう彼女のことを知らないお客さんにアピールするためには何らかの形でメディアに取り上げられている楽曲を披露することが一番の近道だと思うから。そういう意味でも1曲目を一番テレビ等で流れた"Kiss Me Good-Bye"にしたというのも納得がいく。もっとも、時間の関係もあるのだろうが、この2曲がフル・バージョンではなく、ショート・バージョンだったのが残念だったけど。今まで私が観た彼女のライヴでは"心の戦士"は何故かショート・バージョンばかりで、ワンマン・ライヴでは是非フル・バージョンを聴かせてもらいたいものだが。

 3曲目は"This Love"。この曲はメロディー、歌詞すべてが好きだ。聴きながら自然と歌詞を口ずさみ(さすがに他のお客さんの迷惑になるので声には出せなかったけど(笑))、サビの部分ではやはり心が揺さぶられる。相変わらず泣きそうになるよ。5/31のリリース日が待ち遠しい。

 そしてラストは"HOME"だ。この曲に行く前に"This Love"のリリース、そして1stアルバムのリリースについて言及し、場内からも拍手が上がる。今日のお客さんはGWだけに東京以外からも集まっていると推測したのか、自分の"ふるさと"に想いを馳せてもらいたいというMCに続いて演奏されたこの曲、4/28のSHIBUYA BOXXでの"HOME"抜きの斬新なセットリストも面白かったのだけど、個人的にはやはりこの曲でラストを飾るのがしっくりくると実感だ。アンジェラ・アキというミュージシャンが存在する限り、彼女と"HOME"という楽曲とは切り離せない、そんな気がする。それにしても、"This Love"~"HOME"という流れは強烈だね。私の隣に座っていた女性は涙を拭っていたように思えた。因みに左手の"決め"のポーズと左足の"蹴り"、そして思わず腰を浮かせる(立ち上がる)パフォーマンスは健在です(笑)。

 シングル4曲を演奏した後、あらためて南美布さんとの軽いトーク(1stアルバムのリリースまでの苦節10年という話、ミュージシャンになりたいという夢にしがみついて生きてきた自分の人生、信じることの大切さ、仙台でのロック・フェスの話、そして来週に迫ったワンマン・ライヴに対する意気込み等々)を経てこの日の彼女のパフォーマンスは終了した。シングル4曲という、ある意味"濃い"パフォーマンスは、きっと多くのお客さんにアピールしたことだろう。来週に迫ったワンマン・ライヴが益々楽しみになった。

SET LIST
01.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
02.心の戦士
03.This Love
04.HOME
2006/05/01 SHIBUYA-AXの椅子は硬かった・・・


 某プロモーターの枠で申し込んでいた映画「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」の試写会に当選し、その会場がSHIBUYA-AXということで、5/9のアンジェラ・アキのワンマン・ライヴ前に椅子席だとどのような雰囲気の会場になるのかを確かめるという目的もあり(今まで何度もこの会場でライヴを観ているけど、すべてスタンディングだったので)、仕事もそこそこに一路渋谷へと向かった。

 受付で入場ハガキと引き換え、1Fフロアへ入り、椅子の並んだフロアを眺めると、スタンディングのときはあんなに広く思えたフロアが異様に狭く見える。あれ、AXってこんなに狭かったっけか?椅子席は1Fフロアに400席ほど、そして1Fフロアの後方一段高くなったところがスタンディング・エリアだとすると中央のPAルームを除いた左右で400人程度、2階席を含めるとキャパは1,000人弱といったところか。AXってステージがDuoと違って高いから、椅子席の場合あまり前過ぎるとかえってステージが見えづらいかも。特にアンジェラのライヴは今回はピアノの弾き語りだけにステージ上を動き回ることもないわけで、最前列辺りはステージを見上げる感じになって逆に辛いかもね。

 会場内ではHR/HMの楽曲が大音響で流れている。どうやらこの作品のサントラのようだ。映画自体もこの調子で上映されたら耳が辛いだろうな~。万が一のことを考えて念のため耳栓を持ってきておいて正解だった。定刻の19時を過ぎ、まずはトークショーだ。最初にMCのオニィちゃんが登場し(思い切り噛み噛みなんですけど)、今夜のゲストを紹介スル。まずはマーティー・フリードマンだ。彼の出演を予期していなかったお客さんから歓声が上がる。続いて出てきたのはローリー寺西。しかもギターを抱えてそのギターを掻き鳴らしながら。

 それにしてもマーティーさんの日本語のホント流暢なこと。普通に会話してるもん。そんな彼が現在のHR/HMシーンでもっとも"メタル"らしいバンドは?という質問にMETALLICA&MEGADETHな~んてしっかりかましてくれるのが何とも可笑しい(笑)。その一方で彼が言及したKROKUSに対するお客さんの反応がお寒いのが何とも哀しかったけど。

 また、音楽を題材にした映画で好きな作品としてマーティーさんが挙げた「スクール・オブ・ロック」への反応はそこそこだったけど、ローリーが挙げた「スティル・クレイジー」への反応がこれまたまったくなかったというのが泣けてくるね。"音楽ファン=映画ファン"とは限らないけど、少なくとも「スティル・クレイジー」は「スクール・オブ・ロック」同様ロックに対する愛情が溢れている傑作だし、個人的には「スクール・オブ・ロック」よりも好きなくらいの全ロックファン必見!と言うべき作品だと思うんだけどね。

 それはさておき、「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」の出来栄えはというと、"何故メタルは嫌われるのか?"という切り口は興味深いし、監督の"メタルヘッド"度が伝わってくるし、レミーやディー・スナイダー、アリス・クーパーにゲディ・リー、トニー・アイオミ等の様々なミュージシャンのコメントも面白い。ロニー・ジェイムズ・ディオなんかはお宅訪問だし。また、これまた色々なバンドのライヴ・クリップなんかも懐かしかった。

 結局は周りがなんと言おうともメタルを愛する気持ちを持つことが大切なのだ。でも、案の定超爆音での上映で、幾らライヴハウスでの試写会と言ってもあの大音響での上映は行き過ぎ。耳栓していて正解だったもん。もっとも耳栓しててもお腹に響いてきてたけどね(苦笑)。

 因みに今回の試写会で座った椅子の感触だけど、木製の椅子を床に固定していて、しかもその椅子がお尻の部分にクッション素材等を使用しておらず、木製だけに硬い。こりゃ長時間座っていたらケツが痛くなるなと思っていたら案の定痛くなった。結論。もしかしたら椅子の形状が今夜のものとは違うかもしれないけど、5/9のアンジェラ・アキのライヴに行く方は、年の為お尻の下に敷くための座布団、クッション、ブランケットの類を用意していった方がいいと思いますよ。もっとも、ケツが痛くなったのは、お尻の肉が付いていない私だからかもしれないけど(苦笑)。試写会の翌日にアンジェラのライヴに行く連中と飲みに行ったときにそんな話をしたところ、「あ、あたしはお尻の肉が厚いから大丈夫よん♪」な~んて言ってるのもいたからね(笑)。

 本日までのお買い物>垣根涼介 「午前三時のルースター」、「ヒートアイランド」(以上書籍)