Once Bitten,Never Shy~言わずに死ねるか!~
日々の出来事言いたい放題。毒適量。
2006/06/27 Angela Aki@BSフジ~Piano Live "ONE"~
 先日地上波で30分程度のあくまでも"さわり"としてOAされたアンジェラ・アキの5/9に行われたSHIBUYA-AXでのライヴの模様が、今度は55分という枠で6/24にOAされた。もっとも、今回は地上波ではなくBSフジ。って、私も含めてアナログ人間が多い私の周りではBS入れてるのが全然いなくて観られないじゃん!困ったな~と思っていたところ、ラッキーにもひとりの友人宅で映るということが判明し、録画をお願いした。それと同時に他の友人も放送されるという情報をキャッチして、わざわざ録画しておこうか?と申し出てくれた。やっぱ持つべきものは友なのです、と、改めて思ったのでした。でも、デジタル放送って、コピー・アット・ワンスということで録画したディスクにはコピー・ガードがかかっているから、ここから荼毘、もといダビすることができないというのが辛いやね。

 てなわけで、友人たちの厚意により、無事に観ることができた。しかも当日演奏された全16曲のうち、半分以上の9曲もカットされること無くフルコーラスでOA!これにアンジェラのインタビューなども含んでの55分というのは、かなり密度が濃い。でもさ~、これを観ちゃうと、いかにライヴではトークが多くの部分を占めていたかということがバレバレぢゃんね(爆)。

 それはさておき、当日10数台のカメラが入っていたとおり、様々なアングルでのカメラワークは、新人アーティストのライヴ放送としてはなんとも贅沢。あらためて当日の光景が頭の中に蘇ってきた。でも、これがBSのみの放送というのは勿体無い。仮に深夜枠であっても地上波でも放送すれば、ライヴでこそ、その真価を発揮するアンジェラ・アキの魅力がより多くの人に伝わったと思うのに。

 ただ、音声レベルの問題もあるのか、この放送でも当日のあのライヴの熱気が完全に伝わっているとは思わない。やっぱりブラウン管を通してではなく、ライヴは"生"が一番いいということも実感している。それと、当日の熱気が伝わりきっていないという点では、今回の放送でのみ、このライヴの模様を目にした人には、観客が大人しすぎるという印象を受けるかもしれないが、決して観客が大人しかったということではないし、声を上げるところは上げ、静かに聴くところはしっかりと聴くという、礼儀を弁えたお客さんたちだったと思う。よくヘヴィ・ロック系のライヴにいるような、ただ単に暴れて騒ぎまくればそれで満足というような"バカ"はひとりもいなかったことは間違いない。って、当たり前だけど(苦笑)。確かにライヴ慣れしていないお客さんもいただろうけど、それは、そういった普段ライヴにまで足を運ばないようなお客さんまで足を運ばせたというアンジェラ・アキがスゴイのだ。それに、誰だって最初はライヴでどのように盛り上がったらいいかなんて分からなかったでしょ?でも、場数を踏めば段々とその場に合ったノリをできるようになるのだから、まずはライヴに参加することが大切だと思う。

 このライヴの模様を観ると、あらためて10月の全国ツアーが楽しみになる。既に会社では仙台、札幌、大阪にも行けるようにと根回し始めてます(笑)。とはいへ、懸念したとおり、やはりZepp1Fフロアはスタンディングのようだな。マジで腰痛が心配・・・(滝汗)。何日かは2Fのチケットを取ろうかなと、日和ってる私です(苦笑)。

O.A.LIST
01.空はいつも泣いている
02.TODAY
03.愛するもの
04.This Love
05.奇跡
06.心の戦士
07.MUSIC
08.Kiss Me Good-Bye
09.HOME
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観ないで死ねるか!~2006年劇場鑑賞作品一覧6月編~
043 初恋 ☆☆☆ 6/24@シネカノン有楽町

042 プルートで朝食を ☆☆☆★ 6/24@シネスイッチ銀座

041 フーリガン ☆☆☆★ 6/17@シネリーブル池袋
 どうしてもフットボールに馴染みの薄いアメリカ人×フーリガンという図式が?だったりするのだが、フーリガンというフィルターを通して自己を取り戻すアメリカ人青年を描いた作品と捉えればこれもありなのかな。もっともフーリガンの実態がこのようなものなのかは知らないけどね。

040 STAY ☆☆☆☆ 6/17@恵比寿ガーデンシネマ
 マーク・フォースター×デイヴィッド・ベニオフによる"イリュージン・スリラー"(なんだそりゃ?)。現実と虚構の迷宮にはまり込んでしまうかのようなグチャグチャ感を楽しめるかどうか、そして結末に納得いくかどうかでこの作品に対する評価は分かれるような気がする。でも、後で思い返せば、オープニング・シーンも含めて作品中の至るところに仕掛けられたキーを見逃さなければあの結末にも納得できるのではなかろうかと思う。ユアン・マクレガーとナオミ・ワッツ以上にライアン・ゴズリングの好演が光る。

039 インサイド・マン ☆☆☆☆ 6/11@TOHOシネマズ府中
 銀行篭城犯と警察サイドとの心理戦のスリリングな攻防。そこに野心的な弁護士をも巻き込みながら次第に明らかになる犯人たちの真の目的。ハリウッドを代表する俳優たちの熱演もさることながら、最後まで飽きさせない脚本もお見事だ。粋なラストには思わずニヤリ。

038 ダ・ヴィンチ・コード ☆☆☆ 6/10@TOHOシネマズ府中
 結局映画を観る前に原書の原作本を読了することができませんでした(汗)。良くも悪くもハリウッド映画。イエス・キリストに関する新説を巡るサスペンスを、2時間半という長尺を感じさせずに観ることができる脚本は上手いものの、肝心の謎解き部分が些か大味。それでもポール・ベタニーとイアン・マッケランの脇を固めるふたりの怪演を堪能するためだけにも観る価値あり。

037 GOAL! ☆☆☆☆ 6/3@TOHOシネマズ府中
 単なるサッカー映画というよりも、挫折しそうになりながらも自分の夢を諦めずに奮闘する主人公の姿に共感し、家族愛に涙する王道サクセス・ストーリーといった趣か。さすがFIFA公認だけあって実在のスター選手もゴロゴロ。ニューカッスル・ユナイテッドといへば「シーズンチケット」以来2度目の映画出演となるとなるアラン・シアラーでしょ。
2006/06/21 真夏のフットサル場のシェリル・クロウ!?
 先日のレビュー記事で予測したとおり、アンジェラ・アキの1stアルバム「Home」が、6/26付オリコン週間チャートで宇多田ヒカルに次いで初登場第2位を獲得した。しかも初動売上枚数が121,064枚(オリコンの集計に入っていない小売店も多々あるだろうから、実売数はもう少し多いと思う)と、10万枚を突破した。これってCDが売れなくなっている今の世の中の、新人アーティストの売上枚数としては立派な数字。なにせ、あの宇多田ヒカルですら、以前だったら発売一週目でミリオン近く行っても不思議じゃなかったのが、辛うじて50万枚を超えた程度でしたからな(モチロン、50万枚という数字は十分に立派だけど)。

 また、「Home」の好調さを受けて、インディーズからのミニアルバム「ONE」も、一気にジャンプアップして同日付で第88位に食い込むという効果を生み出している(ただし、ここでいう「ONE」の売上枚数には、おそらく「ONE」がHMV限定販売だったときの売上枚数は含まれていないのでは?だって、先週までの売上枚枚が、累計売上枚数3,243枚-週間売上枚数1,758枚=1,485枚なんて有り得ないと思うんだけど・・・。ま、数字がすべてではないので、どうでもいいことだけどね)。

 もっとも、馴染みのCDショップのおやぢさんは、第2位という順位はアルバム・リリース前に予想していたけど、売上枚数はもっと行くと思っていたというんだよね~。この辺が我々単なる消費者とショップ経営者との感覚の違いというところかな。それで、おやぢさん曰く、さらにこのアルバムの売上げを伸ばすためには、アルバム収録曲のうち、シングル以外の楽曲をドラマなり何なりの、何らかの形でタイアップで使用されるということが必要、とのことだったのだけど、その話を聞いた晩に、"Love Is Over Now"がTBS系「世界ウルルン滞在記」のエンディング・テーマに採用されることが発表されて、まさかおやぢさんがこの話を知っていたとは思えないけど、さすがCDショップ経営者の嗅覚はスゴイのねと、ちょっと感嘆しましたです。

 でも、ぢつは私、この「世界ウルルン滞在記」なる番組を一度も見たことがありませぬ(汗)。なので、どんな番組なのかまったく知らないので、"Love Is Over Now"がそのエンディング・テーマにフィットしているのか想像つかないのが辛いとこやね。6/25OA分から使われるということだから、ちょっと見てみますか。

 それはさておき、excite MUSICの「アンジェラ・アキ総力特集」の「アンジェラな人々」における彼女のプロデューサーの松岡さんの、アンジェラのことを深く理解し、そして支えてきたことがその行間から滲み出ているコメントがなんとも素敵だ。また一緒にアンジェラ・アキのステージに立ちたいと仰っていますが、そう思っているのは松岡さんだけではありません。私同様3年前に初めてアンジェラ・アキのパフォーマンスを観てファンになった私の仲間も皆、そう思っています。松岡さんのあのギターが聴きたい!って声をよく聞きますもん。なにせ、初めてのライヴから数回は、松岡さんを含むバンド編成のパフォーマンスで、それが当たり前と思っていたので、2004年12月の久し振りのライヴでそれがピアノの弾き語りだったときには少し驚きましたから(笑)。ジョー・リン・ターナーの隣にはリッチー・ブラックモアがいて欲しい、というのと同じで(って、また分かる人にしか分からんネタで恐縮ですが(汗))、アンジェラ・アキの隣には松岡モトキがいて欲しいのです。

 で、松岡さんのコメントの中で驚いたのが、アンジェラが真夏のフットサル場でシェリル・クロウを歌ったということ。たまたま「Home」のレビューの中でシェリル・クロウのことを引き合いに出していたものだから、まさかこんなところでシェリル・クロウが出てくるとは思ってもいなかったので。これがどのようなシチュエーションだったのか、また、彼女のどの曲を歌ったのか分からないけど、是非ライヴのアンコールで再びシェリル・クロウの曲を演ってもらいたいな~って思ひましたです、ハイ。

 本日までのお買い物>ROOSTER 「CIRCLES AND SATELLITES」(CD)→こちらも6/20付オリコン・デイリーチャートで「Home」に次ぐ初登場第4位と大健闘。7/1のライヴが楽しみだ。因みにこのアルバムの1曲目は"Home"というタイトルです。って、別にアンジェラとは全然関係ないけど(笑)。
Angela Aki/「Home」(2006/06/14)
Angela_Home.jpg

 日本に帰国してから3年、そして昨年9月のメジャー・デビューから9ヶ月を経て、いよいよ"待ちに待った"アンジェラ・アキのメジャー・レーベルからの1stフル・アルバム「Home」がリリースされた。学生時代にサラ・マクラクランのライヴを観てミュージシャンになることを決意し、その夢に10年間"しがみついてきた"(本人談)アンジェラ・アキの"想い"がギッシリと詰め込まれた力作に仕上がっていると言っていいだろう。

 この作品が店頭に並ぶのは"奇跡"に近いことかもしれないと自らのblogで語っている彼女のこのアルバムに対する想いは、きっと我々ファンの想像の域を超えたものであるとは思うが、我々ファンも、彼女の音楽に出会った切っ掛けはそれぞれであろうが、すべてのファンがこの日を待ち望んでいたのは間違いないところだ。まずはこのアルバムのリリースに漕ぎ着けたアンジェラ・アキ、そして彼女を支えるスタッフ、関係者のすべてに感謝の意を表したい。本当にありがとう。

 さて、全13曲のうち、シングルが4曲、シングル「HOME」のカップリング"奇跡"、バンド・バージョンでリ・レコーディングされた"Rain"、2003年にライヴで披露されていた"お願い"(昨年12月にもライヴで披露されている)、"Your Love Song"、そして今年5月のワンマン・ライヴで披露された"MUSIC"を除くと、私が初めて聴く楽曲は4曲。って、1/3以下だよ。だから初めて聴く気がしなかったのか(笑)。

 などという個人的な事情はさておき、アルバム全体の感想としては、1曲1曲がそれぞれ独立した楽曲であるにもかかわらず、通して聴くと、あたかも1本の映画又は絵巻物を観ているような感覚になった。アンジェラ・アキの、紆余曲折を経た今までの軌跡と"つながり"を描いたパーソナルな、まるでコンセプト・アルバム又はストーリー・アルバムみたいな感じ。つまり曲の配列が絶妙ということだ。やはり並び順はかなり考えたのかな?アンジェラはインタビューで"Kiss Me Good-Bye"のピアノのイントロで始まり"Your Love Song"のピアノのアウトロで終わりたかったと語っているが、"Your Love Song"の後にもまたさらに新しい物語が紡がれそうな印象を受けた。それと同時に"Your~"のアウトロがそのまま"Kiss Me~"のイントロに繋がり、あたかもメビウスの帯の如く無限の世界が広がるという印象も受けた。つまり、何度も繰り返して聴きたいという気持ちにさせられるということ。これはアンジェラ版「OPERATION:MINDCRIME」(QUEENSRYCHE)、「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」(IRON MAIDEN)か?って、メタル者にしか分からんネタでスイマセンね(苦笑)。

 どうせなら、ライヴでもこの曲順で丸ごと「Home」を再現してもらいたいくらいだ。その場合は、第1部で「Home」完全再現、第2部はオフィシャル・リリースしたカバー曲、そして第3部はアンジェラが影響を受けたカバー曲(オリジナル・バージョンね)、な~んていうステージも面白いと思うのだけど。って、これじゃあまるでDREAM THEATERだな。と、さらにメタル者にしか分からんネタで申し訳ない(汗)。

 そんな与太話はさておき、続いて、収録曲それぞれについての感想を(ただし、既発曲5曲についてはこのblogのそれぞれの記事で既に書いているのでサラリと。これらについては、そちらの記事を参照のこと)。

01.Kiss Good-bye
 オイオイ、のっけから別れの曲かい!というツッコミはさておき(笑)、前述したとおり、この曲のピアノのイントロからスタートしたいという意向があったということで、別れの曲ではあるものの、そこに未来へ向けての希望という気持ちも込められている。 

02.Love Is Over Now
 あらためて"愛が終わった"と振り返る気持ち。でも、それは相手の心を自由にするためのこと。そして裏を返せば束縛から解放される(されたい?)自己の気持ちの投影か?何とも切ない気持ちにさせられる。"愛から手を引く"とか"あなたの心境なら 今夜のキスが語っていた"というフレーズが印象的だ。因みにこれが"Love Is Over"だったら、欧陽菲菲を思い浮かべるところでした(って、30代後半以上にしか分からんネタでスイマセン(苦笑)。→「ちょっとハーフタイム・スペシャル」における植松さんの尾崎紀世彦と同じだな)。

03.心の戦士
 自分の中のもうひとりの強い自分を呼び起こす、自らに対する応援歌とも言うべき楽曲。その力強く、伸びやかな歌唱が印象的だ。このアルバムの中でも、愛が終わった後にあらためて自分の中の強い自分に呼びかけるような役割を果たしていると言えるのではなかろうか。

04.MUSIC
 軽快なテンポで、どんな局面でも音楽は奏でられていると歌う、ミュージシャンらしい楽曲。それと同時に"愛を奏でる"というフレーズも印象的。アルバム収録曲の中で、もっともストレートでポジティブな、分かりやすい楽曲と言えるかもしれない。"会話のメロディー キスの音楽"の部分が特に好き。5月のワンマン・ライヴで初披露されたときにも思ったが、これからのライヴにおけるアンセムとなるかもしれない。音楽というのは、呼吸をするように我々の生活に密着しているのだ。

05.This Love
 このアルバムの中では、"心の戦士"で自分の中のもうひとりの強い自分を呼び起こし、"MUSIC"でポジティブな姿勢を示した上で、ただ単に奇跡を待つのではなく、自ら一歩を踏み出そうというステートメントとも言うべき位置付けを果たしているように感じる。このアルバムにおける最初の盛り上がり地点だ。
 
06.お願い
 このアルバムに収録されている楽曲のうち、2002年に作った一番古い楽曲とのこと。現在のレコード会社と契約する切っ掛けとなった楽曲だそうだ。ピアノとチェロは当時のデモテープの音源をそのまま使用している。昨年12月に久し振りにライヴで聴いて、そのときはストリングスでのアレンジも面白いかもしれないと思ったのだが、こうして聴いてみると、ピアノとチェロだけのシンプルなアレンジの方が、かえって大仰にならずにいい。初めて聴いた当初から"想いをかして~"という"かして"という歌詞がとてもユニークだと思っていたが、昨今のインタビューなどによると、これが当時の彼女の気持ちだったようだ。今の彼女にこのような歌詞が書けるかどうか、一度訊いてみたいところだ。"This Love"で極限まで盛り上がった気持ちをクールダウンさせる役割を果たし、そして、ある意味分かりやすい楽曲を並べた前半5曲から後半へと繋ぐ、いいアクセントともなっている小曲と言える。でも、借りたものはキチンと返しましょうね(笑)。

07.宇宙
 ダークでヘヴィなアレンジとピアノ、ベース、そしてドラムの重量感が印象的な、なんともアバンギャルドな楽曲(アンジェラ曰く"アンジェラ版プログレ"であるとのこと)。他の楽曲とは異なり、主人公は私でありながらも、やや外側から眺めるかのようなストーリー展開が面白い。また、広い宇宙の中では死者と生者も意識レベルで繋がっているという世界観も面白いし好きだ。"星屑でできたスカート"、"五つの月がぶら下がり"、"足元の石が笑った"というフレーズもファンタジック。アンジェラ・アキの新たな一面を表した楽曲だ。ライヴでは、インスト部分を延々とジャムりながら10分くらい演奏しても面白いかもしれない。

08.Rain
 インディーズからリリースしたミニアルバム「ONE」でもファンの間で特に人気の高かった楽曲のバンド・バージョン。アンジェラ曰く、"ライヴを通じて一番成長した楽曲"だとのこと。それ故その成長の度合いを確かめ、そしてファンに対する感謝の気持ちも込めて収録したのかもしれない。村石さんのドラムのキックがとてもカッコいい。ピアノの弾き語りによるオリジナル・バージョンを聴き慣れた耳には最初違和感を感じるかもしれないが、これはこれで面白い。また、これ以上音を厚くすると装飾しすぎの厚化粧となる一歩手前で踏みとどまっているサウンド面でのバランスも絶妙だ。ライヴでは、是非日替わりでピアノの弾き語りとバンド・バージョンを演ってもらいたい。そうすると、何回もライヴに足を運びたくなるでしょ?

09.奇跡
 "Rain"で失恋した気持ちを洗い流さんとするものの、それでもどうしてもネガティブな気持ちは拭いがたく、"奇跡"を待ちたくなってしまう、微妙な揺れる気持ちを、歌詞の内容とは対照的なアップテンポな楽曲で歌い上げる。以前も書いたことだが、この一筋縄ではいかない人間の気持ちの多面性を表現したユニークな楽曲と言えるだろう。そんな気持ちを抱えながらも、次の"大袈裟に「愛してる」"では、ある意味腹を括って"愛してる"という心の叫びを綴るというのがとても面白い。

10.大袈裟に「愛してる」
 私的にはこのアルバムにおけるハイライトと言っても差し支えない、アンジェラ版ブルーズとも言える楽曲。それと同時に一番最初に聴いたときには初期のビリー・ジョエル(例えば"New York State Of Mind")を彷彿させるような印象も受けた。しっとりとした弾き語りの楽曲でありながらも、とても強い気持ち、想いが歌われている。その力強い、感情移入バリバリ(死語)の歌唱が素晴らしい。"常温で生きれば 胸など激しく揺さぶられる事は無い"(この"常温"という言葉遣いが上手い)、でもね・・・。ということで、"この愛に限度など無い"、"荒れている生命の無い土地に 私の花を咲かせよう"というフレーズが好き。本気で死ぬほど人を愛するというのはこういうことなのだろう。聴き手の人生経験によって、千差万別の受け止め方ができそうな楽曲だと思う。このような曲を書くことのできるアンジェラ・アキの引き出しの多さ、懐の深さに感嘆。それと同時に、この曲をアルバムに入れようと言ったプロデューサーの松岡さんの英断に拍手!絶対に収録して正解です。是非ブルーノート辺りで聴きたいな。

11.ハレルヤ
 今までの楽曲はかなりパーソナルな感じがしたが、ここにきてその世界、視野を少し広げて、灯りを灯し、もっともっと広いところでつながりたいという気持ちを前面に押し出しているメッセージ性の強い楽曲とでも言おうか。そのひとつひとつのフレーズ、メロディが何とも耳に心地よい。その"つながり"が何を指すかは色々な解釈ができると思うが、ひとつには音楽を通じてみんなとつながっていたいというアンジェラの内面、気持ちを如実に表した楽曲ということも言えるのではないか、そんな気がする。
 
12.HOME
 言わずと知れたメジャー・デビュー曲。アンジェラ・アキというミュージシャンがこの世に存在する限り、予定調和と言われようがこの楽曲は必ずライヴで演奏されなければならない。そして、人だけではない、様々な意味での心の拠り所である"HOME"に対する想いを歌ったこの曲は、後世まで歌い継がれていかなければならない楽曲である。この曲を聴く度に、自らの"HOME"に想いを馳せ、素直な気持ちになれる。このアルバムの中では、"ハレルヤ"においてより広い意味で"つながり"を求めた結果辿り着いたのがこの"HOME"である、という位置付けができるかもしれない。

13.Your Love Song
 アルバムのラストを締め括る、これまたしっとりとした弾き語りの曲。クラシカルなアウトロが心に沁みる。因みに2003年6月に彼女のライヴを初めて観たときのラストがこの曲だった(このときのオープニングは"Santa Fe')。歌詞カードを読みながら、なぜ"This is your love song"ではなく"This could be your love song"なのかと思っていたのだが、インタビュー記事及び最近のラジオ出演時のコメントによって、ようやくそれが分かったような気がした。引き裂かれそうな気持ちを抱え、あまりにも早く部屋に着いて、あなたが部屋に入ってくるのを待っているのだけど、それでもこのタイミングが良かったのか、確信が持てないでいる。それ故"あなたへのラヴ・ソングです"とは言えずに"あなたへのラヴ・ソングかもしれない"と言わざるを得ないということなのだろう。何とも切ない。この後のふたりの物語がどのように転んでいくのか、是非続編となる楽曲を作ってもらいたいところだが。いや、この後は聴き手の想像に委ねるという方が適当かな。

 まだまだしっかりと聴き込んでいないので、現時点での感想はこんなところだが、さらに聴き込めば、また違った感想を抱き、そして新たな発見も含めてこのアルバムの更なる魅力を発見できるかもしれない。

 これは余談だが、実はアンジェラ・アキの姿にシェリル・クロウの姿を重ねている。シェリル・クロウは、5歳からピアノ、オルガンを習い始め、17歳の頃に音楽活動を開始し、大学進学後はクラシック・ピアノ、音楽理論を専攻し、カバー・バンドで地元のライヴ・ハウスで演奏、一時は小学校の音楽講師をしていたが、シンガーソング・ライターとしての夢を諦めきれずにロサンゼルスへ移住。とはいえすぐにプロとしての芽が出たわけではなく、しばらくは様々なミュージシャンのバック・ボーカル等をしていたとのこと(シェリル・クロウ・オフィシャル・サイトより)。そんな彼女がA&Mとの契約を得たのは28歳のとき。1stアルバム「Tuesday Night Music Club」をリリースしたのは31歳のときだ。そんな"遅咲き"の彼女の、グラミー賞の常連となるなどのアメリカを代表するミュージシャンとなった現在の活躍の度合いはご存知のとおり。2002年には日本武道館公演も実現させている。

 よくアンジェラも自らのことを"大器晩成"と言い、「新人だけど他の新人の方よりは5歳は年上」などとネタにしているが、帰国後日本のレコード会社に年齢を理由にデモテープを聴いてもらえなかったという悔しさを自身の中で昇華させているからこそ言えることなのだろうが、今回のアルバムを聴いて、色々な経験を経ることによって身に付いた円熟味がこのアルバムの大きなアドバンテージになっているように思える。これは若さ"だけ"を武器にした、若い割には歌上手いよねと、その実力の足りない部分に下駄を履かせてもらうような歌手とは違う、純粋に"音楽"だけで勝負し、評価された実力(モチロン、プロモーション戦略の上手さもその一因であるのは間違いないのだが)。それが聴く者の心にダイレクトに響いているのだろう。また、アルバム全体は非常にパーソナルな内容であるにもかかわらず、多くのファンは、自らに置き換えてこのアルバムを聴いているようだ。つまり、どうしても感情移入してしまう説得力のようなものも持ち合わせているということなのだろう。これは理屈ではなく、聴く者の"本能"に訴えかけるということかもしれない。こうしてアンジェラの生み出す音楽にファンが自らを重ね、そんなファンの想いがアンジェラにフィードバックされる、これこそが音楽を通しての"つながり"なのかも知れない。

 そんな"大器晩成"(もうええっちゅうねん!)のアンジェラ・アキのこのアルバムは、彼女の10年間のひとつのゴールであると同時に真の意味でのスタート地点、いや、もしかしたら未来に目向ける彼女にとっては、もう単なる通過点に過ぎない作品と言えるのかもしれない。何故なら、この3年間、彼女の進化と成長の度合いを目の当たりにしてきた私は、彼女はまだまだ大きくなる可能性を秘めた、さらに進化するミュージシャンであると確信しているから。

 それはさておき、このアルバムのCD+DVDの初回限定盤が、発売から3日で既に完売って、すごい勢いだな。というか、一体何枚この限定盤をプレスしたのか知らないけど、レコード会社もまさかここまで売れるとは思ってなかんったんじゃないかな?だからそんなにプレスしなかったとか。でも、ここのところのメディアへの多大な露出で注目度が高まっているのだから(メディアの影響力の大きさを実感している)、も少しプレスしましょうや(笑)。おそらくオリコンの週間アルバムチャートでは、宇多田ヒカルに次いで初登場第2位となるのは間違いないだろう(ぢつは馴染みのCDショップのオヤジさんはこの結果を予測してました)。後はこの勢いをどこまで持続できるかだな。でも、ひとつ残念だったのは、私が購入したこの馴染みのショップでは8月のスペシャルLiveの応募ハガキが付いてこなかったということ。新星堂でも既にハガキの配布は終わっているだけに、行きたくても応募できないわ。ま、しゃ~ないか。その分夏フェスは燃えるし、全国ツアーもやっぱ札幌まで行くぞ!ということで。

 そういや夏フェスといへば、アンジェラが出演する8/20のJ-WAVE LIVE 2000+6に、山崎まさよしとBONNIE PINKが出演することが発表された。これはスゴイ面子だ。まさか、またBONNIE PINKのパフォーマンスを観られることになるとは思っていなかったし、山崎まさよしについても決してファンではないが、その実力は認めているだけに、元ちとせ、くるりも含めて日本を代表するミュージシャンたちに囲まれて、間違いなくアンジェラ・アキも大いなる刺激を受けることだろう。もっともこの面子だと、アンジェラの持ち時間はかなり少なくなりそうだが(苦笑)、夏フェスはお祭りだけに、そんなことはどうでもいい(10月には単独ツアーがあるわけだしね)。それよりも興味はあるが決して単独ライヴにまで足を運ぼうとは思わないミュージシャンたちのパフォーマンスを観ることができる、その一点が重要だ。

収録曲
01.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
02.Love Is Over Now
03.心の戦士
04.MUSIC
05.This Love
06.お願い
07.宇宙
08.Rain
09.奇跡
10.大袈裟に「愛してる」
11.ハレルヤ
12.HOME
13.Your Love Song

 本日までのお買い物>カシオ GW-5600J-1JF The G DIGITAL(腕時計)→2006/05/28の記事"シンプル・バトン" で"今狙っているアイテム!"ということで挙げていたモノだす。
2006/06/15 フィオナ降臨!
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 アンジェラ・アキの1stアルバム「Home」発売、そして全国Zeppツアー「HOME」2006の発表と同じタイミングで、アンジェラが多大なる影響を受けたフィオナ・アップルの来日公演が発表された。しかも、来日公演の時期がアンジェラの全国ツアーとまったくの同時期というところに、運命的なものを感じる。なにせ、フィオナ・アップルの3rdアルバム「EXTRAORDINARY MACHINE」が日本で発売されたのは昨年10月。それから1年もの間を空けての来日公演というのは、この日本では通常考えられないこと。プロモーターのウドーさんに、どのような考え方があったのかは知らないし、知る必要もないことだけど、とても喜ばしいことだ。

 モチロン、私はアンジェラ・アキを通してフィオナ・アップルというミュージシャンの音楽を聴き始めた、いわば"俄かファン"であるだけにエラソーなことは言えないし、言うつもりもないけれど、やはりアンジェラに多大なる影響を与えたミュージシャンであるのだから、アンジェラ・アキの"音楽"のファンであるならば、フィオナのパフォーマンスは絶対に観逃してはならないと考えている。そんな彼女の来日公演日程は、次のとおり。

 2006/10/10(火)19:00~@名古屋クラブクアトロ
 2006/10/12(木)19:00~@心斎橋クラブクアトロ
 2006/10/13(金)19:00~@東京国際フォーラム ホールC
 2006/10/14(土)17:00~@東京国際フォーラム ホールC

 詳しくは、ウドー音楽事務所のサイトにて。

 それにしても、こんな小さなハコで彼女のパフォーマンスを観られるというのは凄いことだ思うのだけど。しかも、上手い具合に東京公演は、アンジェラのライヴと日程が重なっていないというのが嬉しい。とかなんとか言って、アンジェラについては追加公演がブッキングされる可能性もあるわけで、是非この日程は外してもらいたいなと。

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 因みにアンジェラ・アキの全国Zeppツアー「HOME」2006の日程は、次のとおり。

 2006/10/01(日)@Zepp Fukuoka
 2006/10/04(水)@Zepp Sendai
 2006/10/06(金)@Zepp Sapporo
 2006/10/12(木)@Zepp Tokyo
 2006/10/15(日)@Zepp Nagoya
 2006/10/20(金)@Zepp Osaka

 これらのうち、私の"HOME"である仙台、そして東京、千秋楽の大阪公演には間違いなく参戦します。あと、スケジュール調整が上手くいけば、仙台からそのまま北上して札幌公演にも参戦できるかも、って感じですね。

 でも、これって全席指定になるのか、はたまたオールスタンディングになるのか、どっちなんだろ?なにせ、Zepp Tokyoの場合、スタンディングで2,700人、椅子席で1,200人だから、仮に椅子席とした場合、東京公演は間違いなくSold Outになるだろうし。う~ん、「Home」の売り上げにもよるだろうが、やはり東京公演の前後には追加公演が入りそうな雰囲気。是非10/12よりも前でお願いしたいところだ。あと、椅子席の場合、岡山、徳島のファンは大阪公演に駆けつけるだろうから、もしかしたら大阪も追加公演があるかも?この場合は、是非10/21(土)でお願いしたいところだが、はたして。でも、もしオールスタンディングだったら、こんなに参戦したら、私間違いなく腰痛で死にます(汗爆)。

 それはさておき、"Zepp"繋がりということで、この全国Zeppツアーのアンコールでは、是非ともLED ZEPPELINの曲を演ってもらいたいと思っているのは私だけでせうか?って、かなり強引かしら(笑)。

 本日までのお買い物>アンジェラ・アキ「Home」(CD)→この作品のレビューについては後日またゆっくりと。でも、ひとつ言えるのは、1曲1曲がそれぞれが独立した楽曲であるにもかかわらず、通して聴くとひとつの映画というか、絵巻物を観ているような、そんな感覚になる、コンセプト・アルバム、ストーリー・アルバムのような印象を受けたということ。で、"Your Love Song"でお終いではなく、ここからまた新しい物語が紡がれるような、そんな感じ。それと同時に"Your~"のアウトロがそのまま"Kiss Me Good Bye"のイントロに繋がり、あたかもメビウスの帯の如く無限の世界が広がるという印象も受けた。さらに聴き込むと、また新たな発見がありそうで楽しみだ。
2006/06/10 夏はライヴだ!
 この夏は、所謂"ロック・フェス"の他にも、色々なフェスを含めた楽しみなライヴが満載。今のところ参加予定なのは以下のとおり。

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2006/07/01 ROOSTER@新木場STUDIO COAST
 6/21に2ndアルバム「CIRCLES AND SATELLITES」をリリースするイギリス期待のHRバンド、ROOSTERの、アルバム発売直後のワールド・プレミア・ライヴだ。今のところ東京大阪それぞれ一公演ずつのみ故、Sold Out必至。盛り上がるしかないでしょう。でも、新木場は遠いんだよな・・・。

2006/07/22 Slow Music Slow LIVE'06@池上本門寺
 1stアルバム「Home」リリース後初のアンジェラ・アキが出演する野外ライヴというだけで、これはもう観に行くしかないでしょう。しかも、共演者もブレッド&バターに高橋幸宏だというのがスゴイ!アンジェラだけでなく、一流のミュージシャンのパフォーマンスを堪能できるライヴとなることだろう。

2006/08/04 Tribute to RAINBOW~虹の彼方に~@東京芸術劇場
 私がロックを聴くきっかけとなった"原点"であるRAINBOWの名曲の数々をオーケストラ・アレンジにしてプレイし、しかもジョー・リン・ターナーをゲストに迎えるというRAINBOWファン垂涎の組み合わせ。RAINBOWファン及びリッチー・ブラックモアの楽曲を愛する人は絶対に行かなければならないコンサートだ。このコンサートの意義については発売中の「BURRN!」7月号において語られているのでそちらを参照してもらうとして、ぢつはこの夏のライヴ関係では、アンジェラ・アキよりもこのコンサートを一番楽しみにしている。それ故、翌日に横浜みなとみらいで行われる情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'06は、前日で精神的に燃え尽きていると思はれるので、行きません。つうか、8月の真夏の炎天下の野外ライヴはこの細い身体には堪える、っていうのもあるんだけど(苦笑)。

2006/08/20 J-WAVE LIVE2000+6@国立代々木競技場第一体育館
 これまたアンジェラ・アキが出演する夏フェス。そろそろバンド編成でのパフォーマンスを観たいところだが、はたして?他にも元ちとせ、くるりなどの興味深いアーティストのパフォーマンスも期待している。どうせなら、絢香ではなく森山直太朗がこの日だったら尚良かったんだけどね。

2006/09/17 RADIO BERRY ベリテンライヴ2006@井頭公園運動広場
 もういっちょアンジェラ・アキが出演する野外ライヴ。たまたま栃木にこの間のアンジェラのSHIBUYA-AXのライヴを観て完全に彼女のファンになった私以上に"音楽バカ"の友だちが住んでるので、こりゃ行くっきゃないでしょってことで。しかも翌日も祝日だしね。

 この他の夏フェスの代名詞になっているFUJI ROCKやサマソニは、絶対に観たい!ってメンツがいないのでパス。それよりもホントはTRIBE OF GYPSIES目当てに7/22~23のUDO MUSIC FESTIVAL2006に行きたかったのだけど、スケジュール的に無理ですな。そういや7/22にはアンジェラが好きなBEN FOLDSやTHE PRETENDERSなんかも出演するんだよね。同日には池上本門寺でパフォーマンスをしているアンジェラも、きっと行きたかっただろうな~。今頃臍を噛んでたりして(笑)。
Angela Aki/「THIS LOVE」(2006/05/31)
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 アンジェラ・アキ待望の4thシングル。タイトル・トラック"This Love"を2006/02/15の"Duo Rock"で初めて聴いたときの衝撃を今でも覚えている。心の琴線に触れるメロディー、天に駆け上るようなアンジェラの歌声、そして"信じる力が愛を自由にする"という歌詞に、初めて聴く曲であるにもかかわらず、心を揺さぶられ、涙が出そうになった。

 その後この曲については既にライブ・レビュー等で何度も書いているが、恋愛の局面をモチーフにしつつも根底にあるのは"信じる力"。彼女自身が語っているように、"奇跡を待つよりこの手をつなぎたい"という一節に、ただ待つのではなく、自分の力を信じ、最初の一歩を踏み出すことの大切さを説く、彼女の想いが込められている。おそらく今まで何度となく壁にぶつかり、挫折感を味わいながらも自らの夢に"しがみついてきた"アンジェラ自身の生きてきた道程を言い表した、その想いが濃縮されてギュッと詰め込まれているのだろう。そして、私にとってはそれと同時に自分を信じるということだけでなく、他者も含めたより広義の"信じる力"の大切さというものをこの曲から感じている。何故なら、これまた何度も言及していることだが、2003年6月に渋谷の小さなライヴハウスで彼女のパフォーマンスを初めて観て、荒削りながらも未来への大いなる可能性を感じ、その可能性を信じて今までずっと彼女のことを微力ながらもサポートしてきた彼女に対する自分の想いが、この曲を聴くたびに重なってしまうからだ。

 因みに2003年8月のライヴのレビューの最後を"願わくば、このような才能のあるミュージシャンの歌声が、より多くの人々の耳に届き、そして心に響きますように!"の一文で締め括っているのだが、先日の「ミュージックステーション」出演直後の彼女の公式サイトのBBSでの反応の凄まじさに、あの時書いた私の願いがようやく叶う切っ掛けが生まれたと、BBSのコメントを読みながら、まるで自分のことのように涙が止まらなかった(年取ると涙もろくなって大変(笑))。

 でも、何かのインタビューでも突っ込まれていたけど、このような歌詞を書きつつ、"奇跡"のようなある意味正反対の歌詞も書くというのが面白いなと(笑)。モチロン、これは悪いというのではなく、私的には人間の多面性を表現しているという好意的な解釈なのだけど。

 2曲目の"自由の足跡"は、定番となった"ピアノ・トリオ"の楽曲で、軽快なテンポで歌い上げている。別れの歌であるのだろうが、さらに穿った見方をすると歌詞の雰囲気から"死"と"生きた証"の匂いも感じ取れるのだが、やはり穿ち過ぎか?

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 そして3曲目はこれまたシングルの定番であるピアノの弾き語りによるカバー曲。今回はSEALの"KISS FROM A ROSE"を取り上げている。SEALといへば、以前「Kiss Me Good-Bye」のカップリングとしてこの曲が収録されるという話がネット通販のサイトで流れ、その後カップリングは結局"青い影"であると正式にアナウンスされたときにこのblogにおいて"今まで彼女がカバーしてきた楽曲というのは、"クラシック"とも言うべき曲と影響を受けたミュージシャン、青春のバンドという2つのタイプに分かれていて、それらのカテゴライズとSEALというミュージシャンの存在が、私の中ではまったく結び付かなかった"という趣旨のことを書いているのだが、オフィシャルで発表されることが決まったのだから、まずはオリジナルを聴かないことには始まらないよねと、SEALのアルバムを購入してみた。私が購入したのは写真にある輸入盤の2枚組ベスト。何故なら、ボーナスCDには"KISS FROM A ROSE"のアコースティック・バージョンが収録されているというから。いずれのバージョンも、SEALのディープ・ボイスが冴え渡る佳曲であるのは間違いなく、これをアンジェラがどのように料理しているのか、興味が湧いてきた。

 結論。参りました。アンジェラ・アキのカバー曲におけるアレンジ・センスは今さら言うまでもないことだけど、この曲についても隠喩的な表現を用いながら、力強い歌声を聴かせ、楽曲を自分のものとしてオリジナルとはまた違った味わいを生み出している。これはしっかりとオリジナルを消化しないことにはできないこと。つまり、SEALも↑で書いた"影響を受けたミュージシャン、青春のバンド"に属しているということなのだろう。なんという守備範囲の広さ!にもかかわらず、自らの勝手な思い込みによってあんなことを書くなんて、アンジェラ・アキというミュージシャンの本質を理解していなかった自分の不明を恥じている(恥)。

 そんな私の個人的な事情はさておき、「THIS LOVE」は、6/12付オリコン・シングルチャートで「Kiss Me Good-Bye」と同じ初登場第6位を記録。初動売上は23,045枚(ORICON STYLEより。因みに「kiss Me~」は27,566枚)。この場合順位よりも売り上げ枚数の方が大事だと考えているのだが、「ミュージックステーション」出演効果でもう少し行くかと思ったのだけど、もしかしたら6/14発売の1stアルバム「Home」に"This Love"が収録されているということで、「Mステ」視聴世代はシングルを買い控えているのかも?な~んて穿った見方をしてしまったりして。その代わりと言ってはなんだけど、「Kiss Me~」が再度チャートを上昇。同日付のシングルチャートで前週の134位から64位へとジャンプアップしている。これはやはり「Mステ」効果なのだろう。なお、それ以前の作品にも注目が当たっているようで、インディーズからのミニアルバム「ONE」も、最近では手に入りにくいという声が聞こえている。でも、この作品は、彼女の所属事務所VIRGO MUSICのサイトでオンライン購入が可能なので、わざわざネットオークションで高い金出して買う必要はないと思います。

 でも、個人的には"自由の足跡"もそうだし、"KISS FROM A ROSE"を聴くためにこのシングルを買う価値があると思うんだけどな~。何故なら、ミュージシャンとファンの関係というのは、第一義的にはあくまでもその音楽を通しての"つながり"であり、特にアンジェラの場合、その"つながり"というものを大切に考えていると公言しているのだから、彼女がプレイする楽曲をすべて聴き、それがカバー曲であれば当然何らかの形で影響を受けていると言えるわけだから、今度はオリジナルを聴くことで、よりアンジェラ・アキというミュージシャンの本質に迫り、理解することが出来ると考えるからだ。そんなわけで、今からでも遅くはないので、まだ「THIS LOVE」を持っていない人は、CDショップへ急げ!な~んて、大きなお世話だと言われそうだな(笑)。

 あと、これは「Kiss Me~」に続いてのフォーマットに対する不満なんだけど、タイアップだというのは分かるものの、ステッカーとCDの帯を一体化するのは止めてもらいたいな。とても扱いにくい。ステッカーは封入でいいじゃんね。もっとも、同じタイアップと言うことで、ステッカーが「デイジー」のチョン・ジヒョンのステッカーだったら、これでもいいやって言ってたかもしれないけどさ(苦笑)。

収録曲
01.This Love
02.自由の足跡
03.KISS FROM A ROSE
Angela Aki@ちょっとハーフタイム・スペシャル(2006/05/31)
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 5/31にリリースされたアンジェラ・アキの4thシングル「THIS LOVE」を記念して、先日までネットでも配信されていた彼女の「アンジェラ・アキのちょっとハーフタイム」の拡大版ということで、一夜限りのスペシャルイベント、「アンジェラ・アキのちょっとハーフタイム・スペシャル」が開催されることになった。彼女の公式サイトから応募し、当選した人と、各地のラジオ局のリスナー当選者が招待されることになったのだが、私や友人も幸運にも当選し、会場となる都内某所へと向かった(某サイトで当選メールを掲載しているのが多数見受けられたけど、あれはルール違反でしょ)。

 今夜の会場となるのは昨年12/28のWinternet TVが収録されたのと同じ場所。あの規模の広さの会場(あのときは椅子席で200席弱だったかな?)だと、一体どれくらいの人が招待されたのか、もっとも当選メールには立見の可能性ありの旨の表記もあっただけに、一抹の不安を抱えながら会場前に到着すると、既に長蛇の列が!私たちが並んだ後も、列はドンドン長くなる。列は会場脇のなだらかな上り坂に沿ってできていて、いつの間にかその坂の上まで列が伸びていた。ってことは、我々の並び位置からは間違いなく立見だよねと思って、受付後会場に入ったら、案の定でした。今夜は椅子席は150席弱かな?で、その後ろを立見エリアとしている感じ。それでも、立見エリア前方の、前にデカイニィちゃんなどがいないかなり観やすい位置を取れた。もっとも、私の後ろの人は、デカイ私がいたので観づらくてスイマセン、って感じですが(汗)。結局今夜集まったのは300人程とのことだ。

 ステージ上にはもうお馴染みのRolandのエレピとステージ向かって右側に椅子が3つ。植松伸夫さんがゲストでいらっしゃると聞いているので、あとひとりは誰だろ?アンジェラの他にMCがいるのかな?などと思いつつ、開演前にトイレに行っておこうと一旦外に出たところで、5/9のSHIBUYA-AXのライヴでお会いしたヤッシィさんが声を掛けてくださった(嬉)。お話を伺うと、ヤッシィさんもそれなりに早い時間にいらして無事に椅子席を確保されたそうだが、さらに早い人は11時頃に会場前に到着していたとのこと。もう皆さん気合入りまくり(笑)。ただ、これから間違いなくメジャーの道を歩むであろうアンジェラ・アキを、このような小さなハコで、しかも間近で観られる機会はもうそうそうないとも思えるだけに、気合いが入る気持ちも分かります(笑)。

 今夜の開演予定時刻は20:00とのことで、もうそろそろだなと思っていたところで、やはり今夜アンジェラをサポートしてくれるMCの船守さちこさんが登場。諸注意等を。船守さんといへば、今年1/25の丸ビルマルキューブでのライヴの際にもMCを務め、アンジェラと"オバチャン・トーク"(爆)を繰り広げてくれただけに、今夜もトーク中心のイベントであろうから、否が応にも期待が高まる(笑)。

 程なくして、ステージ右手からアンジェラ登場。今夜は"DORAGON"のロゴが入った赤いTシャツにデニム、白のコンバース。会場からも早速歓声が上がる。その後船守さんも登場して、まずは"This Love"のPVを大画面で上映する。この模様はネットでも同時配信、そして6/7~再配信されるのでそちらであらためて確認してもらいたいのだが、PV上映後さっそく自分のPVをネタにするアンジェラ(笑)。早くも船守さんとの"オバチャン・トーク"が炸裂か!?(笑)

 このふたりの掛け合いもモチロン面白いのだが、本日のゲストの植松さんとの掛け合いもまた面白かったな~。"Kiss Me Good-Bye"を歌うことになった切っ掛けとなるデモテープの話に始まり、先日のシカゴでのコンサート、インストア・ライヴの話等々。凄くこのふたりの相性っていいんじゃないのか、と感じた。嬉しかったのは、シカゴでのコンサートの映像("Eyes On Me")を観られたこと。確かに緊張はしていたのだろうけど、アメリカのお客さんは"熱い"ということで、それに後押しされるような、堂々とした歌いっぷりだったと思う。それにしても、インストア・ライヴでAC/DCのTシャツを着るセンスがサイコー!だと思ったね。もっとも、世界的にはNo.1のライヴ・バンドと言ってもいいくらいの評価を受けている彼らなのに、日本では哀しいくらいに認知度が低いんだけど。なので、アンジェラがAC/DCのTシャツをネタにしたときも、会場シ~ンとしてたし(苦笑)。AC/DCといへば、将来ライヴのアンコールでアンジェラに"Highway To Hell"や"It's A Long Way To The Top (If You Wanna Rock'N'Roll)"なんかを演ってもらいたいな~と思いつつ、でも、一番演ってもらいたいのは、"Whole Lotta Rosie"だったりするわけだけど。ライヴでのこの曲の前奏部分で観客が「アンガス!」って叫ぶところで「アンジー!」って叫びたいんだもん。って、かなり妄想入ってますが(爆)。

 って、どんどん話が横道に逸れてるな~(汗)。あとは、ちょうど日曜日に「デイジー」観たばかりなので、アンジェラとチョン・ジヒョン、チョン・ウソンとの対談の模様が観られたのも嬉しかった。で、SHIBUYA-AXでの中野アナのネタと被っちゃうけど、いいな~、アンジェラは。チョン・ジヒョンと会えて、その上に一緒に写真まで撮っちゃうんだから。って、アンジェラよりもチョン・ジヒョンかい!(爆)それにしても、アンジェラによるとチョン・ジヒョンって、180cm近くあるんだね。私とあんまり変わんないじゃん。スクリーン上ではそんなに大きく見えないけれど。もっとも、「デイジー」においては、チョン・ウソンがそれ以上にデカイというのもあるのかもしれないけど(笑)。

 な~んて話ばかりではなく、アンジェラと植松さんにとって"音楽"とは何か?という質問や、歌詞と曲に関するくだり、アンジェラが"This Love"に込めた想いなど、ちゃんと"音楽"に関しての深い話もありました(笑)。

 そして、最後にはアンジェラのライヴ・パフォーマンスも。しかもシングルをリリース順に4曲って、嬉しすぎ。この場合、すべてがショート・バージョンだったなんていう話はどうでもいいこと。正直ここのところのハードスケジュール、帰国してまだ日がない、しかも散々トークをして喉を酷使しているだろうから(歌うよりも喋る方が喉に負担がかかるんです)、そのトークを堪能できただけで十分だと思っていたから、4曲も歌ってくれた彼女には感謝の念で一杯だ。本当にありがとう。オマケに、終演後、会場ロビーで「THIS LOVE」の即売会があり、先着100名にはサイン入りの販促用カードがもらえるっていうんだから、この商売上手(笑)。幸い立見ですぐに外に出ることができたから、しっかりGetできました。立見で腰が痛くなったけど、このときばかりは立見でよかったと、心から思ったね(笑)。

SET LIST
01.HOME
02.心の戦士
03.Kiss Me Good-Bye(日本語バージョン)
04.This Love

 本日までのお買い物>アンジェラ・アキ 「THIS LOVE」(CD)